三木流、バイオハザードの評価は?

2017.07.14 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは! 161回目になりました。今回はエンターライズ製「バイオハザードリベレーションズ」(納品7/30~)の評価です。エンターライズのバイオハザードシリーズ第3弾が登場します。過去2作は初動が非常に良かったのですが、本機は導入するべき新台なのか試打してきました。

<ボーナス>
■リベレーションズチャンス:60枚
(10G間のART突入のチャンスゾーンの役割となるボーナス)

<確率&出玉率>
■ボーナス確率
設定①:1/120
設定②:1/119
設定③:1/118
設定④:1/116
設定⑤:1/115
設定⑥:1/113

■ART初当たり確率
設定①:1/520
設定②:1/503
設定③:1/449
設定④:1/406
設定⑤:1/366
設定⑥:1/348

■出玉率
設定①:97.9~99.0%
設定②:98.8~99.9%
設定③:101.3~102.6%
設定④:103.9~105.3%
設定⑤:106.6~108.1%
設定⑥:108.1~109.8%

<通常時>
ベース:34G/50枚

■戦慄状態(CZ)
戦慄状態中のボーナス当選時はART期待度約47%とチャンス

■ノーマンチャレンジ
ノーマンバトル抽選CZ
20G継続、期待度50%

<ART>
純増1.4枚/G(ボーナス込み2.0枚)
ST×G数上乗せタイプ

■レイドモード(通常ART)
1セット50G
ART中に発生するバトルに勝利すればART継続確定のSTタイプ。
バトル発生平均確率:1/16
バトル平均勝率:33%
継続時は残っているG数でEXゲームの上乗せを抽選
50G間で継続できなかった場合はEXゲームに突入
平均継続期待度:65%

■パニックゾーン
EXゲーム数上乗せCZ
ART継続確定後の小役にて突入抽選

■結合フリーズ
EXゲーム数上乗せ時の20%で突入。
上乗せG数が結合して、G数UP

■インフェクション(上乗せ特化ゾーン)
パニックゾーン成功時の1/3で突入
5G+α継続、上乗せ発生確率1/2

■アビスモード(上乗せ特化ゾーン)
本機最強の上乗せ特化ゾーン
10G+α継続
平均上乗せ100G

■ノーマンバトル(高ループART)
10G+バトル5G継続
継続率81~96%


<感想>
筐体は、いつものエンターライズと同様で、モンハン狂竜では左右に動いた液晶画面が、本機では上下に動き、斜めに傾きます。過去2作にあったサブ液晶は本機には搭載されていません。液晶演出の雰囲気は前作と変わらず、バイオの世界観らしい暗い画面が多めです。初代のバイオ5では、上乗せの見せ方や、演出発生のタイミング、サブ液晶の動きなど画期的で驚きがありましたが、その時に感じたほどの斬新さではなかった印象です。

スペックはA+ART。モンハン狂竜のように枚数が少ないボーナスはCZを兼ねています。モンハン狂竜のボーナス確率1/140よりは軽いのですが、ART突入率はモンハン狂竜の1/443(設定①)と比較すると重く設計されています。ちなみに、バイオシリーズでART突入率を比較すると、バイオ5は1/274(設定①)、バイオ6は1/336(設定①)と本機のART突入率の重さは際立ちます。

設定⑥の出玉率を見ると、バイオ5は119.2%、バイオ6は114.6%、本機は108.1%~109.8%と大幅にダウン。このご時世で仕方のないことですが、ART突入率が重くなり、出率も下がっているのでプレイヤーがスペックダウンのように感じてしまわないか不安な点ではあります。

ARTは2段階の仕組みになっていて、上乗せするG数はEXゲームのG数で、実際のG数よりも価値は大きく、100Gの上乗せで2000枚の期待値があります。

STタイプの通常ARTを継続させながら、EXゲームの上乗せを待つARTの流れです。ART1セットのうちにバトルが3回は発生する確率なので、ART中にノーチャンスで単発駆け抜けに終わる展開は少なく、ARTに突入すれば「ヤレル感」を感じることができる点は高評価。

ART中のステージによってバトル発生確率が異なり、北斗転生のようにそのステージの振り分けはARTレベルの良し悪しで決まります。そのARTレベルは、通常時のハマリ具合に左右され、通常時にハマればハマるほどARTレベルが高くなる仕組みになっています。

そして、その仕組みこそが本機最大の欠点でもあると感じます。

ハマれば期待値が上がる反面、ART終了直後の期待値は最低となり、ART終直了後の台は打ちたくない台となり、ART後の即止めを誘発します。つまり、ハマリ台だけのハイエナにもつながり、そのARTレベルの仕組み・情報が浸透した瞬間に稼働に大きな影響を与えるでしょう。

販売台数は15000台予定ですが、発注が上回れば、それ以上、生産するとのこと。

新台効果には期待できるコンテンツですが、演出、スペック、ARTの仕組みともに初代のバイオ5に軍配が上がります。ただ、低貸しでは稼働が良いコンテンツなので、スペックダウンだとしても高稼働に期待できそうです。

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

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