三木流、「涼宮ハルヒ」の評価は?

2016.10.28 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは! 124回目になりました。今回はSANKYO製「涼宮ハルヒの憂鬱」(納品12/11~)の評価です。2年前にパチンコで登場している涼宮ハルヒが今度はパチスロになりました。
年末商戦に導入すべき新台か見てきました。


<ボーナス>
■BIG:312枚

<確率&出玉率>
■BIGボーナス
全設定共通:1/1489

■ART初当り
設定①:1/353
設定②:1/344
設定③:1/338
設定④:1/310
設定⑤:1/301
設定⑥:1/291

■出玉率
設定①:96.4%
設定②:97.7%
設定③:99.1%
設定④:102.8%
設定⑤:105.8%
設定⑥:111.4%

<通常時>
ベース:38G/50枚
天井:1000G(ART間)
コイン単価:2.8円

■ハルヒすごろく
液晶左に表示されているすごろく
リプレイで前進、ベルで後退
ゴール到達で50%でCZ当選

■エピソードステージ(自力CZ)
突入確率:1/90
10G継続
ART期待度15%

■閉鎖空間(上位自力CZ)
閉鎖ポイント1000到達で発動
連続演出失敗時に閉鎖ポイントを獲得

<ART>
純増1.8枚/G
G数上乗せタイプ

■激奏LIVE(通常ART)
1セット最低30G保証

■ハレ晴レチャンス(上乗せ特化ゾーン)
3G+α継続の倍々チャンス上乗せ
3G以降継続率:50% or 75%
倍率(2倍~10倍)を毎G加算
ART開始時は必ず突入
ART中のG数上乗せ時の次ゲームにも突入抽選

■超ハレ晴レチャンス(上位上乗せ特化ゾーン)
100G×倍率
75%継続で期待値1400G

■激奏ミッション(上乗せチャンスゾーン)
リプ3連 or レア役で上乗せ濃厚

■上乗せコンボ(G数上乗せ特化ゾーン)
1G連上乗せ
10~100G上乗せ×50%継続

■ダブルアップチャレンジ
確率1/9000のBAR揃い
ART残りG数が倍増
(残り1000Gなら2000G、残り10Gなら20Gに)


<感想>
筐体は、最近のものとは異なり全面液晶ドーナツビジョンではなく上部液晶のオーソドックスなタイプで、チャンスボタンだけ搭載されています。液晶演出はいつものSANKYOのクオリティでまずまずの出来栄えでした。

スペックは純増1.8枚、A+ARTですがボーナスは重くART特化のイメージ。CZ突入率が1/90で、残念ポイントも貯まりCZにつながる仕組みなので、通常時は間持ちして止めにくい印象です。

本機の最大の特徴は上乗せG数の大きさ。上乗せ特化ゾーンが倍々チャンスの仕組みとなっており、その特化ゾーンに突入した瞬間に、もしかしたら大きな上乗せが発生するかもという期待感を持たせます。

ART突入時には毎回その倍々チャンスを経由、ART中のG数上乗せも次ゲームに倍々チャンスの抽選しており、その次のゲームで6倍増以上のチャンスがあると考えるとレバーONにも力が入ります。1000G以上の4桁上乗せも現実的に発生するようで、万枚突破率は1.2%と旧基準機の北斗転生をも上回ります。

一撃1000G以上を獲得すると、そのARTにもG数は加算されていくので、ロング継続に期待できます。その半面、ロング継続して時間がかかるというイメージも持たれてしまうので夜からの稼働は期待できません。

SANKYOの直近3機種と比較してもキャラクター、出玉性能で上回るので、それら以上の稼働は期待できそうです。

ちなみに直近3機種のSIS初週稼働は
「戦姫絶唱シンフォギア」 20,564枚
「トータル・イクリプス」 18,029枚
「インフィニット・ストラトス」 19,011枚

中~大型店では年末年始の営業を考えてバラエティーコーナーには導入しておきたい新台。反対にこういう萌系キャラの台が弱いホールでは要検討です。

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

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