ヤマダ電機がオンラインでカジノ事業に参入?

2014.05.30 / カジノ

5月22日、大手家電量販店ヤマダ電機がオンラインカジノサイト「ヤマダカジノ」を開設した。

オンラインカジノといっても現金の払い戻しはなく、貯めたメダルでオークションに参加するためのパスを獲得し、家電などを落札、安く購入できるという仕組みになっている。サイトですでに終了したオークションを確認すると、デジタルカメラが100円、ダイソンのハンディクリーナーが定価の半額程度で落札された実績も掲載されている。カジノゲームで遊ぶためには仮想マネーの「ヤマダカジノメダル」が必要だが、メダルの購入はクレジットカードやビットキャッシュなどの電子マネー、携帯キャリアを通じての購入できる。ヤマダ電機のショッピングで貯まる「ヤマダポイント」をメダルと交換することもできる。遊べるゲームは、スロット、バカラ、ブラックジャックなど実際のカジノにある本格的なゲームで、今後はさらに種類を増やしていくという。

今、日本ではカジノ解禁に向けた話題が熱を帯びているが、このタイミングでの同社のオンラインカジノの開設に確信犯的な意図を見いだす報道もある。WEBサイト「日刊サイゾー」は、オンラインカジノ関係者の次のような声を紹介している。「実際に国内でリアルカジノがオープンした際に、なんらかの形で参入するための布石ではないかとみられている。(中略)今後、ヤマダ電機の動向にも注目していく必要がある」。

IR推進法(カジノ)案の国会通過が未だ実現してしていない中、ヤマダ電機のオンラインカジノ事業への参入意図を議論するのは時期尚早かもしれないが、現在日本で提供されているリアルマネーによるオンラインカジノは、法的なリスクもあり手続きも煩雑、利用者は限定的だ。しかし、ヤマダ電機のような上場企業がサービスを提供することで、ユーザーのすそ野が広がる可能性はある。

※写真はヤマダカジノから引用

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