ヤフーとLINEだけじゃない。業界でも大型の経営統合か!?

2019.11.14 / コラム

平和とオリンピアが経営統合したのは2007年のことだった。

その時の模様をパチンコビレジが次のように伝えている。

平和の石橋社長は会見で、オリンピアの石原会長とは旧知の間柄であることを紹介。そして「平和は営業力、オリンピアは開発力がある。無駄のないコラボレーションであり、高いシナジー効果が期待できる。また、オーナー同士だけでなく(平成12年の資本提携契約締結、平成16年の持ち分法適用会社化を経て)両社の社員同士も既に知り合いとなっており、統合には最高の時機と考えている」と語った。

会見ではこのほか、平和の創業者である中島健吉名誉会長はこの経営統合を見届けた後に経営から退き、精神的なバックアップにまわる意向であること、メーカーとしては平和とオリンピアがそれぞれ存続するが、遊技機の筐体の型起こしや液晶の仕入れ、版権の購入などで共同体制をとり、コストの効率化を図る予定であることなどが報告された。

引用終わり

あれから12年、パチンコ業界の情勢は厳しさを増す一途だが、この経営統合が羨ましがられている。

上位の遊技機メーカーは、パチンコ・パチスロの両方を開発しているが、元々の成り立ちがパチンコメーカーかパチスロメーカーなので、パチンコは強いが、パチスロは弱いとか、その逆にパチスロは強いが、パチンコは弱いという状況を打破しきれていない。

対して平和とオリンピアはそれぞれが、パチンコ、パチスロには強かった者同士の経営統合だったのでお互いを補完しあうことができている。見合い話がうまくまとまった例でもあろう。

将来的に業界を支えるのはパチンコではなく、パチスロだと長年言われ続けている。今更言うまでもないことだがパチスロには若者がいるが、パチンコにはほとんど見かけない。パチンコを支えている中高年層が引退するとともに衰退していくと予測されている。

パチンコ主体のメーカーにすれば、イノベーションを起こす機械を開発しなければ死活問題となっている。

そこで噂されているのが第二の平和とオリンピアのような大型の経営統合である。パチンコが強いメーカーとスロットが強いメーカー。想像を働かせればある程度絞られて来る。

「パチンコメーカー同士、スロットメーカー同士の経営統合では意味がない。それぞれの強みを活かして互いを補完できる経営統合ではないと意味がありませんね」(証券アナリスト)

折しも、ヤフーとLINEの経営統合が発表されたばかりだ。経営体力を強化して顧客基盤を広げ、スマートフォン決済などのサービスを拡充する狙いがあるとみられている。





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