ホールへ行くことがカッコよく思えるようにしなければ若者は見向きもしなくなる

2020.02.24 / コラム

パチンコは大衆娯楽かギャンブルかと問われたら、現在の立ち位置は中間のミニギャンブルと言える。2020年代半ばにはいよいよ日本にもカジノが開業する。その時に必ずギャンブルと遊技の棲み分けを求められる。

つまりミニギャンブルではダメなのだ。会社帰りのサラリーマンが少ない小遣いの中でも楽しめるのが、本来の大衆娯楽の姿でもある。

ハンドルネーム「ワイド」さんが、業界のあるべき姿を提言する。

以下本文

パチンコとは「国民の日々のストレスの解消と明日の勤労意欲の増進に寄与する」ための大衆娯楽です。

数千円勝った、負けたが大衆娯楽たるその所以でしょう。

然るに5万円、10万円勝った、負けたとなってしまったから、大衆からソッポ向かれ今の低迷状態に置かれてる。

そもそもパチンコに関する現行法の元になる昭和60年の風営法改正当時は、セブン機(今でいうデジパチ)は10カウント規制の純増1300発機だった。

昨年規制された今の基準と実は同じなのだ。

要するに大衆娯楽の原点となる昭和60年当時の規制に戻しただけだ。

5万円、10万円使わなければ気が済まないようなヘビーユーザーを排除することがその目的。

数千円で勝った、負けたと一喜一憂することが本来の大衆娯楽であろう。

大連チャンや大量獲得でなければいけないという熱病に侵されたヘビーユーザーを正気に戻すためにはやむを得ない措置だったのです。

ヘビーユーザーのみならず、この熱病にかかっているのはホールであり、メーカーも然りだ。

既に規制された以上、昭和60年風営法の原点に返って、ホールもメーカーも今の大量獲得台という熱病という病から一刻も早く健康を取り戻すことが急がれます。

搾取するだけでなく、大衆の喜びのためどのようなサービスが出来それを提供していくか? 頭を切り替えて取り組んで頂きたい。

以上引用終わり

つづいて、パチンコ業界では新規ユーザーの開拓が急務とされている問題だ。パチンコよりもスロットは若者が入り込みやすいことで、スロット市場はパチンコ市場よりもまし、と業界内にもそんな意見がある。それに反論するのがハンドルネーム「Zilion」さんだ。
以下本文

若者がパチンコよりもスロットが好きで、設定しか変えようが無いから、スロットがメインになると言う考えは、余りにも現実のホールの客筋と若者を見ていないように思えるのだけど。

先ず言えるのは、若者はパチンコもスロットも好きでない。そして、パチンコ等のギャンブルにのめり込むのは、ダサイ連中というイメージが定着している。オマケにパチンコ店内のタバコの煙を毛嫌いしている。
 
そして決定的なのは、そんな若者の人口が激減する上、年配者よりも賃金が大幅に少ないという現実がある。
 
顧客層の分析もしないで、若者はパチンコよりもスロットの方が好きだからメインになるというのは短絡的に過ぎるように思えるのだが。

以上引用終わり

普通に考えたら今の若者はギャンブルはダサいと思う傾向はあるだろう。厚労省が実施している未成年(中高生)の喫煙率調査(30日で1回でも吸ったことがある)で、男子高校生は1996年には51.9%もタバコを吸っていたのに、2014年には11.9%まで激減している。

タスポの導入やコンビニでの年齢確認が厳しくなったことや、タバコの値上がりで気軽に買えなくなったことが未成年者の喫煙率が減少した理由だが、健康志向からタバコを吸うのはダサい。

タバコとパチンコは親和性が非常に高いものがあるが、この二つがダサいとなれば、若者には見向きもされない。

せめて、パチンコ、スロットを打つことがカッコいいと思える施策を打ち出していくしかない。








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