ホールで「設定6のパチンコ台が打てる」と直接声を掛ける詐欺発生

2019.11.08 / コラム

先日、台打ちの詐欺メールのエントリーを掲載したばかりだが、今度はメールではなく、都内のホールで声を掛けられて詐欺に引っかかった、というケースだ。

詐欺に引っかかったのはAさん(66)。遊技中に見知らぬ人から「ホール公認の仕事がある」と声を掛けられた。

殺し文句はこうだ。

「指定したホールへ行って指定した設定付きパチンコ台に座ると設定6が打てる。ホール側が客寄せ用のサクラに使っているのでホール公認。出玉はすべて自分の取り分になる」

新たな手口としては設定付きパチンコで高設定が打てる、という甘い誘惑である。スロットなら設定6をつもれば勝てる。パチンコも同様に勝てるというわけだ。

設定付きパチンコが詐欺に悪用されるとは、誰が想像しただろうか。

で、Aさんは保証金50万円をサラ金から借りて用意した。

それを信じて、指定されたホールへ向かい、指定された台を何度打っても負ける。そりゃ、そうだ。詐欺なのだから。

それでも、まぐれで勝つこともあった。

30万円近く負けたところで、当該ホールの「店長に話がしたい」とことの顛末を説明した。

店長は「ウチではもちろんそんなことはやっていないし、それは詐欺ですよ」とAさんの目を覚まさせた。

店長はオーナーにも相談したところ、ホール側で弁護士費用を持って、詐欺グループを退治してやりたい気持ちになった。

Aさんに指定の電話をしてくる詐欺グループのケータイ番号は分かっている。

詐欺メールは何千、何万通も送って引っかかるのを待つわけだが、今回はホールで詐欺に引っかかりそうな人を見極めて声を掛けてきた。

「パチンコを打っているお客さんの中には、未だにホールで遠隔していることを信じて疑わないにも関わらず、それでも打っている。そういうお客さんが引っかかりやすいのかもしれませんね」(店長)

ホールで「設定6のパチンコ台が打てる」と直接声を掛ける新手の詐欺を未然に防ぐために、情報共有と啓蒙ポスターで注意を呼びかけなければならない。






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