ホールが悪い?メーカーが悪い?どっちも悪い

2020.01.30 / コラム

ハンドルネーム「パチンコは楽しい」さんは、コメントの内容からメーカー関係者と思われる。このコメントに対してハンドルネーム「335の鐘」さんが反論する。

以下はそのやり取り。

まずは「パチンコは楽しい」さんから。

ホール様の交流場であるこのサイトにおいて違いかもしれませんが
個人としてですが、あえて私の立場からの意見を書かせてもらいます。

パチンコがパチンコファンにとって、かっこいいかどうかは私は分かりません。
しかし、少なくとも本来はパチンコファンにとって、もっと面白く楽しいものであると断言します。

ではなぜパチンコファンがパチンコを楽しくないと考えるか、
それはパチンコの作り手では
保留が3〜4個の状態で遊ぶ仕様で演出設計しているからです。
それなのに保留1〜2個でホール様が調整しているのです。

私は悔しい。
正しい状態て遊技して下さり、糞台と言うなら甘んじて批判を受け、今後の糧としたいとおもいます。
遊べない状態の釘で糞台と批判されるのは納得が行きません。

名画を描いた画家が、美術館に自分の絵を見に行くと
落書きされて展示されてある。
そんな悲しみです。

このコメントに対して「335の鐘」さんは次のように反論する。

パチンコは本来もっと面白く楽しい?
確かにその通りです。

ですが、つまらない理由をホールの責任にして批判していますけど、お宅らメーカーにも十二分にその責任はあるんだけどわからないですかね。

回る回らないに依存しない演出の稚拙さは年々酷くなる一方です。
客を小馬鹿にしたような演出は必要なのか?

それどころか、演出じゃない所の紛らわしい色使いや、演出とは一切関係ない音量調整や光量調整なんていまだにおかしいところもある。

あと付け加えて言うのなら、既存の題材を使っておきながらその題材を知らないで作っている感が満載の台とか。ウィキで調べた程度の知識しかないだろっていう薄っぺらさが伝わってくる台とか。

こういうのはいくらでも出てきます。

名画と同列に並べるなんて流石に頭がどうかしてるとしか。

上でも言っているそもそも論をもう一度言いますが、ホールで保留数1.2で回させているのはメーカーのせいなんですぞ?

売れればその後の事はどうでもいいというような考えのお宅らメーカーにとってはそれもわからない? それとも知ってて知らぬふり?

ホールに負担をかけて遊べない状態の釘にさせといてどの口が言うのか理解に苦しみます。

文中にあるように、こういう批判はあなたの言うところの「正しい環境」で遊技していない人間の意見だろうから聞く耳はないですか?

最後に、ひとつ。
純粋に思ったことがあります。

「正当な評価がされず悔しい」
とあります。

それがもし本音なら、非常に残念でなりません。

だって、悔しく思えるほど台の出来は良いと思って作っているのでしょう?

個人的にですが、あの出来でそう思うなら遊技機の進化はもう無いと思ってしまいます。

私は、打っていてよく思うのは「適当に作っているんだろうなぁ…」ということ。もちろん技術的なことではないです。パチンコが面白いかどうかの演出部分です。

適当なら、まだ本気を出せば面白くなるでしょうが、そうでないなら…。
アレで本気なら伸びしろはもうないということですよね。

そういう意味で、非常に残念です。

これに対して、「パチンコは楽しい」さんが反論する。

例えば250玉で25回回る台があったとします。

ヘソ3個返しとすると、
250玉に、返し分で25×3=75玉の合計325玉が発射されたことになり
100発を発射するのに60秒かかるので、325/100×60=195秒かかります。
つまり1回転あたり平均7.8秒かかります。

次に250玉で
14回しか回らない台はどうでしょう。

同様の計算で
1回転あたり平均12.5秒かかります。

つまり14回しか回らない台は25回回る普通の台とくらべて最低でも倍近く
演出時間を長くせざるをえません。・・・①

これでは、演出のバランスがおかしくなるのは当然です。

なお当然、回らない台は同じ時間遊技しても確率的に当たりにくいものです。・・・②

また、年々演出過剰になっている指摘を頂きますが
これはパチンコファンの好みに合わせるとこうなってしまいます。

サンヨーさんの大工の源さんや
西陣さんの甦りぱちんこの花満開など
皆さん遊技されてどうお感じになりましたか?懐かしいだけで、物足りなさも感じませんでしたか?
私にはシンプルな昔の演出で現代のパチンコファンに人気が出るとは思えません。・・・③

この①②③ような事情もあり、
あたりもしない過剰に派手な演出が、頻繁にでるわけです。
台の評価をする際にはこんな背景も考慮してもらいたいものです。

版権モノについては題材の理解度が作り手にたりないというご指摘は
全くそのとうりだと思います。

正直、思い入れのない原作に仕事だからと演出を考えるだけという姿勢になると思います。
作品に思い入れを持っているマニアな人からすると物足りないのかもしれません。

パチンコファンはいい年してマンガやアニメに過度に思い入れを持つ人が多いですが、
大卒ばかりの社内にはマンガやアニメに興味がない人ばかりなので仕方が内面もありますが。

ここでハンドルネーム「通りすがり」さんが加わる。

元々理解していました。
思うことは、通常演出を過剰で派手にしていることこそが、ソコに一種の癌として出てきているのでは?と思います。
今、好評で稼働率が比較的高いナチュラルで昔ながらの演出の台なら、ソコの演出やバランスも上手く見せる事ができると思うのですが。

あとは、前回も言いましたが時間稼ぎの演出とは違う誰も望んでないような打ち手を馬鹿にした演出や煽り演出が目立つという点はそれとは別問題でしょう。
「いい年して」
なんて言葉は主に見下すときに用いられます。
打ち手を馬鹿にした演出は、打ち手を馬鹿にした人間が作っているから自然と作られるんだと改めて思いました。

③が全ての元凶だと私は感じます。
作り手の勘違い、作り手と打ち手の温度差、もしくは他メーカーよりも上へという思いからの行きすぎた製作理念。
演出の派手さ、筐体の派手さ、ギミックの派手さ、音量光量の派手さ、など。
これらをホールが求めていると勘違いし暴走。

結局、価格や重量は増すばかり。
他メーカーよりも良いものを、なら私は理解できます。
ですがこの業界は違う。
音量ひとつとっても頑なに下げなかったのは、他メーカーよりも目立つように、というコンセプトがあったからなのでは?
光量も効果音もそう。
もちろん、ギミックや筐体なんかもそうでしょう。

勘違いだと思う要素にこういう例があります。
演出バランス設定を打ち手側でできる台がいくつかあります。私はシンプルを好む人間ですので設定機能がある機種ならばそういう方向へ設定します。が、ほとんどのメーカーが用意する「シンプルモード(仮名)」は、まったくシンプルではないわけです。これは間違いなく作り手の勘違いからくるものです。余計なお世話な演出が頻繁するんです。
まぁこれは好みの問題なのでこれくらいに。

私は、少数派か多数派かはわかりませんが、復刻系のパチンコのほうが好きです。もちろんそれがちゃんと復刻されていればの話ですが。

過剰で派手な演出が現代のパチンコファンに人気なら、なぜ業界は怒濤の右肩下がりなのでしょうか?
派手にして高価になりホールに負担をかけてユーザーを強いたげるなら、シンプルで安価で初心者にもわかりやすくし、ホールにも優しい台にしたほうが業界全体にとって良い方向に向かう気がするのですが。

さらにハンドルネーム「しょうゆ」さんが言及する。

③について書かせていただきます

まずパチンコ本来の楽しさ、原点を理解してほしいと思います
『数字が揃ったら玉が出る、セブンが揃えばメダルが出る』
これが楽しいということを忘れていませんか?
海物語やジャグラーなどが支持されているのは『ゲーム性が解りやすい』からです
魚が揃えば当たり、GOGOランプが光れば当たりです

本当にとんでもない勘違いですよ…
『シンプルな演出は現代のファンにも人気あります!』

大工の源さんや花満開を例えに出されていますが、いまのホールの甘デジコーナーにはほぼ必ず三共の「パワフル」や「クィーン」が設置されて人気を博していますよね
優れた演出であればシンプルであろうとファンは打つんですよ

パチンコはどこまでいっても玉を出すのが楽しいゲームです
当たって玉が出るのが楽しいのであって演出は添え物です
大工の源さんも花満開も『当時、爆裂機だったから人気だった』わけで、演出だけがショボ出玉で再現されたところで『あのアツさ』は味わえないじゃないですか

現在の出玉の基準でも、それに合ったシンプルな演出は受け入れられるはずです
復刻ではないJ-RUSHやビッグドリームなどはプチヒットしていましたよね

演出のための演出は本末転倒です
出玉を基準に演出を考えていただきたいです




オリジナルサイトで読む