ブラジルW杯がマカオのカジノに影響?

2014.06.08 / カジノ

ノムラセキュリティーズ・インターナショナルのカジノアナリストはレポートの中で、6月12日から開催されるブラジルW杯がマカオのカジノ収入に影響を及ぼす可能性があると指摘している。


前回の南アフリカ大会が行われた2010年6月、マカオのカジノ収入は前月に比べて20%減少。5月の収入171億マカオパタカ(約2260億円)に対し、6月は136億マカオパタカに落ち込んだ。その後、大会が終了した7月はふたたび163億マカオパタカに戻したことから、当時、専門家たちはW杯の開催により客がカジノから遠ざかったと分析している。これにより、今大会も少なからずカジノ産業に影響が出る可能性があると予測している。


香港などアジア諸国ではサッカー賭博を合法化している国や地域もあり、W杯期間は特に好調な売上げを記録する。また大会期間中、アジア諸国では違法サッカー賭博が横行する傾向があるため、ギャンブル好きのサッカーファンがカジノよりもサッカーくじなどにより多くのお金を費やす可能性がある。インターポール(国際刑事警察委員会)が2010年7月に出したレポートでは、同年の南アフリカ大会開催時にマレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリピン、中国で800件にもおよぶサッカー関連の賭博組織が摘発され、5,000人以上の逮捕者が出たと報告している。

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