フィリピンカジノは中国いらずで2桁成長!?

2015.02.26 / カジノ

2月23日、フィリピン現地新聞の取材に対して、政府直轄のカジノ運営公社・PAGCOR会長のクリスティーノ・ナギアット氏が「今年も毎年2ケタ成長を継続する可能性は非常に高い」と答えていることが分かった。

持続的な成長を可能にする背景には、今月開業した新リゾート「シティオブドリームス・マニラ」が大きくカジノ収入に寄与するものと見られる。ナギアット氏は「フィリピンのカジノ収入は依然としてシンガポールよりも低いが、それら周辺国が収入を落とすなか、我々は成長している。元々の収入ベースが低いことも理由のひとつにある」と述べ、同国のカジノ産業が依然大きな伸びしろを持っていることを強調した。

また、中国政府の反腐敗運動で中国人VIP客が減少していることに関しては、「中国は我々にとってナンバーワンの市場ではない」と語る。「中国人の海外渡航者1億人のうち、フィリピンは1%も受け入れておらず、規模は比較的小さい」と同国の観光産業の中国依存度は高くないとの見解を示した。投資銀行UBSのアジア支部の報告によれば、昨年のフィリピンのカジノ収入は約22億米ドル(約2,600億円)で、そのうち約70%は国内需要によるものだったという。また、2017年には成長が顕著な国内需要にいくらかの海外需要がミックスし、40億米ドル規模の市場になると予測している。

※画像は今年2月2日に開業した「フィールドオブドリームス・マニラ」

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