米国投資グループが フィリピンに参入か

2015.04.14 / カジノ

4月9日、ロイター通信によると、アメリカの投資グループとマカオのカジノ企業がフィリピンでのカジノ開発へ向け現地当局と交渉を進めていることが分かった。

フィリピンのリゾート地に10億米ドル(約1200億円)を投じ、複数の大型カジノリゾートを開発する計画だという。開発に関心を示しているのは、米国とマカオの企業で構成されるシノ・アメリカン・ゲーミングインベストメントグループで、開発候補地は観光地として人気のあるセブ島とナパヤワン島の2つの島。すでに同社は開発に向け、バンヤンツリーやマリオットなどのホテルチェーンやラスベガスのレジャー企業とも交渉を進めているという。これに対し、フィリピン政府直轄のカジノ公社PAGCOR幹部は「開発に関する提案書は受理したものの現在は開発の可否を断定できない」と述べている。一方で、カジノ開発競争が激しいマニラ近郊に比べ未開発の遠隔地のほうがライセンスを取得しやすいだろうとの見解を示した。

現在マニラでは、ラスベガスやマカオ同様のカジノリゾートの集積計画が進められており、今後さらなる成長が見込まれている。2013年にはブルームベリー社の「ソレアリゾート&カジノ」、今年2月にはメルコクラウン社の「シティオブドリームス・マニラ」がそれぞれ開業した。豪マッコーリー銀行の試算では、今後さらに開発が進む3年間で同国のカジノ市場は20%拡大、シンガポールに次ぐ48億米ドル(約5,780億円)規模になるという。

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