ファミレスが24時間営業廃止ならホールは夜11時閉店を止め朝型へシフト

2020.01.31 / コラム

コンビニの24時間営業の見直しが求められている。その背景にあるのは「人手不足」であることは言うまでもない。

発端は、東大阪市にあるセブンイレブン加盟店のオーナーの反乱だった。いくら募集してもアルバイトが集まらず、やむを得ず朝6時から翌午前1時までの1日19時間の短縮営業に踏み切った。本部からは契約違反で24時間営業に戻さないと契約解除と共に1700万円の違約金を求められた。オーナーと本部の対立が表面化すると、働き方改革と併せてセブンイレブンのブラックぶりが浮き彫りになる。

24時間営業の見直しはコンビニ業界よりも先に24時間営業の先駆者であるファミレスが、24時間営業の廃止に踏み切った。

2017年にロイヤルホストが全店舗で24時間営業を廃止。すかいらーくグループも今年4月までに現在約150店舗ある24時間営業を全店廃止すると発表している。

ファミレスが24時間営業の廃止に踏み切ったのは、働き方改革以前に、深夜需要が減ったことが大きい。

ファミレスが24時間営業を開始したのは1970年代と歴史は古い。当時のセブンイレブンはその名の通り朝7時から夜11時までの営業で、深夜の居場所の王様がファミレスだった。

1990年代以降、深夜営業はカラオケ、居酒屋、コンビニと広まる中で、なぜ、先駆者のファミレスが24時間営業から脱落したの? 

深夜に居場所を求めるファミレスを利用する層の目的はコミュニケーションで、直接会って話すことが、ケータイメールからLINEへと進化する中で、少子化と併せてその役目を終えてしまったために深夜需要がなくなった、と分析されている。

深夜需要がなくなっているところに、人手不足が追い打ちをかけたので、ファミレス業界はあっさりと24時間営業を切り捨てることができた。

こうした世の中の流れを受けてわがパチンコ業界を俯瞰した場合、夜11時まで営業する必要があるのだろうか?

かつては稼働において昼間と夜の2つの山があったが、サラリーマン客が減って夜の山はなくなって久しい。

都心部のホールでも夜8時以降は客が減り、10時以降ともなるとほとんど客の姿はない。新基準機のスペックでは一発逆転を狙って10時以降におカネを突っ込む客もいない。機械の性能的にも11時まで営業を引っ張る魅力がない。

朝10時開店のホールが同じ営業時間を死守したいのなら朝9時開店にして夜は10時閉店にした方が、午後10時から付けなければならない深夜手当も大幅にカットできる。

時代の流れで夜の山がないのであれば、朝型に切り替える方が行き場を求めるお年寄りのためにもいい。

朝マックがあるのなら朝パチがあってもいい。東北では朝8時から営業している地域もある。









オリジナルサイトで読む