パチンコ店のコンサルタントというお仕事

2019.11.22 / コラム

ド底辺ホール復活プロジェクトでお馴染みのアミューズメントビジネスコンサルティングの林秀樹社長のコラムがスタートしました。第1回目は自己紹介を兼ねたコンサルの仕事から。

以下本文

「コンサルタント」、この単語にどういったイメージをお持ちでしょうか。
先生?
指導者?
物知り?

このようなイメージを持っているとしたら、それは誤りです。
 
コンサルタントは「企業に問題の解決策を助言しその発展を助ける専門家、相談役」です。
お店の主人公はお店の人、コンサルタントはその”サブ”、裏方です。

しかし、ほとんどのお店が冒頭のようなイメージを持ったままコンサルタントと接していることで、効果的にコンサルタントを”使う”ことが出来ていないように思えます。

なぜそうなるかというと、パチンコ業界では良くも悪くもコンサル(あえて“コンサル”とします)さんが目立つ業界だからだと思います。

一般の業界には一部に有名なトップコンサルタントという方がいますが、例えば素晴らしい業績を上げたときに注目を浴びるのはその企業の経営者やプロジェクトの責任者です。当然彼らの傍らにはブレーンとしてコンサルタントがいるのですが、概して表には出ません。

それに対してパチンコ業界では、業績の回復や向上が見られたときに注目を集めるのは、店長や経営者ではなくアドバイスをした(だけで、実際に実務をしたわけではない)コンサルさんの場合が多いです。

でも、それは果たして正しいことなのでしょうかね?

「先生、指導者」という立場でプロジェクトにかかわると、結局そのコンサルさんがいないと意思決定ができない状態になることもあります。「常駐型コンサル」というような、「それはもう、店長でしょ!」というような形態もあったりして、本来なすべき「お店の成長」が阻害される一因にもなるでしょう。
コンサルさんが注目を浴びる状況、ちょっと歪だと思います。

今のパチンコ業界のコンサル、何となく昔の「クギ師」のような存在とダブります。
私がパチンコ業界に入りたての頃にはまだ、ハンマー片手にお店を渡り歩くクギ師と呼ばれる敏腕(?)店長がいて、彼らはオーナーの求める日々の割数、利益をその技術で実現することができ、より高給を求めてお店を渡り歩いていました。
時代は変わり、今はクギの腕ではなく集客の施策が“技術”になったということです。

「貧しているものに魚を与えてはならない。釣竿を与えて釣り方を教えよ」

よく言われる一節です。
私の力で集客をして差し上げましょう、というのはまさに「魚を与える」ことだと思います。
本当に必要なのは、集客の仕方、その根拠、ベースを助言することだと思います。








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