パチンコはカッコよくなければ新規開拓はできない

2020.01.04 / コラム

昨年11月22日にグランドオープンした新生「渋谷パルコ」のテーマは「面白い」、「楽しい」、「カッコいい」だ。生まれ変わったパルコはファッションに留まることなく「アート&カルチャ」「エンターテイメント」「フード」「テクノロジー」の5つのコンセプトで構成されている。この中には昆虫食を提供する店があったり、インバウンド客用に新宿2丁目のオカマバーがあったりと奇想天外な面もある。

「面白い」、「楽しい」、「カッコいい」は作業服のワークマンにも当て嵌まる。ワークマンが最近始めた新業態のワークマンプラスは、作業服で培ってき高品質・高機能のノウハウをアウトドア・スポーツ・レインウエア用に展開する新ブランドだ。ファッショナブルなデザイン性を取り入れ、アウトドアブランドの定価の1/3で開発されている。

「働くプロの過酷な使用環境に耐える品質と高機能をもつ製品を、値札を見ないでお買い上げいただける安心の低価格で届けたい」とはワークマンプラスのポリシーだ。

とにかく商品はデザイン性と高品質・機能性に優れていて、実際に驚くほどの安い値段で販売されている。その噂は口コミだけでなくSNSなど広がり、作業服のワークマンにこれまで足を運ぶことがなかった女性客が増えたことだ。

女性客だけでなく、これまでワークマンとは無縁だったライダーたちが、ワークマンの防水性や防寒性に優れたウエアに注目したことから、ライダー用の防寒ウエアやレインウエアも開発・販売するようになった。

オートバイ用品専門店は市場が狭いため、ウエア類はいずれも1万円以上、と高額だ。ワークマンのライダー向けウエアは半額から1/3の値段に抑えられている。

筆者も冬用のウォーキング用の防寒ウエアを求めて近所のワークマンへ初めて足を運んでみた。品質・機能性・デザイン性と値段の安さにいっぺんでワークマンの虜になってしまった。ついでに冬場のツーリング用に防寒ジーパンまで買ってしまった。

「面白い」、「楽しい」、「カッコいい」は新規顧客を開拓するためには、どの業界にも当て嵌めることができる。で、わがパチンコ業界に一番欠けているのは「カッコいい」だ。パチンコを打つことが世間からは、むしろダサく見られているので、若者はパチンコに興味も示してくれない。

「面白い」、「楽しい」は遊技機に委ねることになるが、カッコいいは業界全体が一丸となって作り上げなければならない。パチンコをすることがカッコいいと思われるような仕掛けが必要になってくる。

例えば、パチンコを打つことが健康になるとか、間接的に社会貢献につながるとか、換金がなくても楽しく、カッコいいと思えるようなことができれば新規顧客の開拓も夢ではない。

カッコいい作業服のワークマンへ若い女性が足を運ぶ時代なのだから。



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