パチスロメーカー「アリスト」廃業へ

2015.04.22

4月21日、オーストラリアに本社を置くゲーミング機器メーカーのアリストクラートテクノロジーズ・リミテッドは、日本における新規パチスロ機開発の中止と子会社の廃業を発表した。

アリストクラートテクノロジーズは2001年、4号機時代に「トリプルシューター2」でパチスロ市場に参入。その後、「マッハGOGOGO」や「巨人の星シリーズ」とヒット機種を送り出し、根強いファンを獲得した。2010年にはパチスロメーカーのスパイキーをグループ企業とし、最近ではスパイキーブランドからの新機種リリースが増えていた。

今回、撤退を表明したものの、スパイキーに関しては「ブラックラグーン2」を含む直近のパチスロ機に対するサービスやサポートのためのみ存続させるという。

アリストクラートCFOのトニ・コサノスはリリースで「日本における業績の不安定要素を取り除くべく、さまざまな代替案を検討し、経営努力を行いましたが、最善の選択肢として日本からの撤退を決定しました」と述べている。また、「業績の不安定性、開発に関する規制の不確定性、競争激化」を撤退の理由とし、本業のカジノマシンについては「投資と経営資源の集中を継続する」としている。

日本からの撤退は年内に完了する見込みで、日本事業は2015年9月30日に終了する今期の財務諸表に非継続事業として記載される。日本事業撤退にともなう財務への影響について、前期に被った損金を超えて増加することはないと予測される。

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