タピオカの次を探せ!

2019.12.05 / コラム

今年話題となったタピオカドリンクブームもいつまで持つのかと心配されているが、ブームの火付け役となった本家本元の台湾ティー専門店の「ゴンチャ」の勢いは止まらない。

大阪・梅田のヨドバシカメラ横に11月16日に開業したリンクス梅田の地下1階と4階の2カ所にオープンするなど人気は本物であることを伺わせる。タピオカドリンクだけでなくスムージーやジュース、フルーツケーキなどのメニューも豊富なところが他店との違いでもある。

ちなみに、ゴンチャは2006年に台湾の高雄で誕生。13年間でアジアを中心に世界で1400店舗も展開している。

このタピオカブームの火付け役となったゴンチャに触発されたホールオーナーが首都圏にいる。ホール専業を貫きこれまで新規事業には手を出してこなかったが、専業にも不安を感じるようになった。

タピオカブームには乗り遅れた感がある。実際に数多くのタピオカミルクティーを飲み比べる中で「ゴンチャが一番美味しい。本物は残る」と感じた。

そこでオーナーが取った行動は、タピオカに代わるものを世界から探し出してきて、それを日本でいち早く仕掛けることだった。

海外へ行くためには語学が堪能でなければいけない。社内で該当者を探したが新卒採用もしたことがない社内に英語が喋れるような人材はいなかった。

そこで人材紹介会社に依頼して適任者を探した。その結果、大手商社で総合職を担当していた語学堪能の28歳の女性を年俸600万円で採用することができた。一人を採用するのに紹介料を含む採用費が1500万円もかかった、というがなんか桁が間違っているようにも感じる。

現在は東南アジアを中心に回りながらタピオカの次に来るものを彼女の嗅覚で探し続けている。その都度レポートをオーナーに上げている。

オーナーの夢は第二のタピオカのリーディーングカンパニーになることだ。最初に日本へ持ち込んだものにアドバンテージがある。

ブームは10年持たなくてもいい。5年ぐらいのスパンで次から次へと新しいものを仕掛けていく。そんなことを夢見ている。

「飲食店ならわれわれでもできる。ヒットさせればフランチャイズも可能になる。今までナゼそんな発想にならなかったのか? やはりパチンコが儲かり過ぎて他のことには目が向かなかったのか? やるならまだおカネがあるうち」と自問自答している。







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