シンガポールカジノは成長限界か!?

2014.09.24 / カジノ

2010年に2つのカジノが開業して以来、毎年コンスタントに約60億ドル(約6500億円)のカジノ収入を上げているシンガポール。しかし、いくつかの金融機関は、同国におけるカジノ産業のこれ以上の成長は難しいとのレポートを発表している。

カジノ業界メディア「AGB」によれば、OCBC(オーバーシーチャイニーズ銀行)のアナリストは、「シンガポールのカジノ収入はすでに頭打ち」と述べている。また、投資銀行マコーリーのレポートでは、今年に入ってシンガポールを訪れる観光客数が減り始めており、カジノのVIP市場の約半数を占める中国人VIP客も前年比で29%(今年1月~9月現在)減っているという。同国のカジノ収入のうち、約80%はVIP客によるもの。シンガポールでも中国政府の反腐敗運動の余波が及んでいるとみられるが、OCBCはこれを「一時的」なものと予測。「(反腐敗運動が)下火になれば、中国人VIP客は再び帰ってくるだろう」と解説している。

 

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