サンズ2014年第4四半期の純利益25%増

2015.02.03 / カジノ

1月28日、米国のラスベガス・サンズは定例の業績報告で昨年第4四半期(10~12月)の純利益が7.2億米ドル(約845億円)で、前年比25%増だったことを明らかにした。また、2014年通年では、カジノのマス(一般)部門や小売りなどが順調に推移し、純利益が28.4億米ドル(約3,340億円)となり前年比23%増加した。

カジノ低迷の中、同期の業績をけん引したのはシンガポールのカジノリゾート「マリーナベイ・サンズ」で、同期のEBITDA(利払い・税金・償却前利益)は前年から倍増の5.2億米ドル。マスカジノや小売部門の業績向上に加え、9,000億ドルの資産税の還付が業績を押し上げた。一方、マカオの同社子会社サンズ・チャイナが運営する4つのカジノリゾートについては、同期の純利益が前年より18%減少したが、通年では15%の増加。低調だったVIPカジノとは裏腹に、増加し続ける続ける観光客数が小売部門や会議施設、アリーナ施設などカジノ以外の部門で業績に好影響を与えた。同社会長のシェルドン・アデルソン氏は、「第4四半期も中国本土からの旅行者数が力強く伸び、われわれのリゾートには延べ1,700万人もの客が訪れた。これにより、カジノ以外のノンゲーミング部門で意義のある成長を遂げることができた」との声明を発表し、カジノ外の収益力に自信を示している。

※画像はサンズ・チャイナ運営の「ヴェネチアン・マカオ」

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