サンズ業績報告で減速感が鮮明/2014年第3四半期

2014.10.20 / カジノ

10月15日、米ラスベガス・サンズは、今年第3四半期(7~9月)の業績を報告した。発表によれば、マカオでカジノを運営する子会社のサンズ・チャイナの同期の総収入は、およそ23.3億米ドル(約2470億円)、昨年同期の23.4億ドルを0.4%下回った。一方、純利益は6億4460万米ドル(約645億円)で前年比4.3%の増加としたが、今年初頭までの好調ぶりは消え、市場の減速感が改めて鮮明となった。

6月以降、マカオのカジノ収入は、大金を賭けるVIP客の減少で4ヶ月連続で前年割れを継続しており、カジノ運営企業各社の株価も大幅に下落。かつての勢いはない。マカオ政府が発表した第3四半期の全カジノの総収入は前年比で7%減。総収入の約3分の1を占めるVIPバカラは19.1%も減少した。しかし、ラスベガス・サンズ会長のアデルソン氏は、業績報告のなかで楽観的な見方を示す声明を発表。「最近のマカオの低調ぶりは、これまで我々が経験してきた市場環境の循環の一部。良い波が戻ってくるのは時間の問題だと思う」と述べた。

※画像はサンズ・チャイナがマカオで運営する「ヴェネチアン・マカオ」

アデルソン, カジノ, サンズ, マカオ, ラスベガス, ラスベガス・サンズ, ヴェネチアン・マカオ