コロナ雑感⑦
2020.05.17 / コラム東京に住んでいますがアベノマスクまだ届きません。私の交友関係で受け取った人、1人もいません。今更ながらアベノマスクを頂戴しても、使う気になれません。
マスクに虫や人の毛、カビ、変色、そんな環境下で製造・保管されていた衛生用品なんて怖くて使えません。
アベノマスクに関して言えば、安倍さんのブレーンには、生産や衛生に詳しい人はいないし、素人ばかりだと思います。
私はサラリーマン時代、誰もが知る合繊メーカーで、生産管理に携わってました。
特殊な繊維の生産管理や商品管理をしておりました。全国の消防署で使われている消防服の素材、溶融しない繊維や工業用ミシン糸などです。自動車シート用やエアバッグ用のミシン糸は国内の50%は私が担当していました。
そこで製品の品質管理は徹底的に学びました。
自動車シート用の糸は、紫外線に長期間さらされても、変色しない、強度が低下しない製品が最低条件でしたから、品質管理は特に厳しかった。
その経験から見てみると、アベノマスクは最低で、素人レベルの最悪な品質管理です。
製造現場で働いている方々ならばアベノマスクの劣悪さはわかりますよね。
友人に小さな和菓子屋の職人さんがいます。彼は「家内工業的なうちよりレベルが低い」と笑っておりました。
こんな例があります。
10年近く前になりますが、私の好きな安いクランチチョコアイスクリームがありました。
センタンと言う会社のチョコバリと言うアイスクリームです。
当時はマイナーな会社のマイナーな製品でした。
近くのイトーヨーカドーに、チョコバリは置いてませんでした。
そこで店長さんに「チョコバリ入れてよ!」と依頼。
店長から「センタンとは取引ないんですよ。だから本部へ相談しています」との返事。
数週間後、店長から「センタンと取引がないので、センタンの生産体制を確認してます。3カ月くらいかかります」と返事がありました。
そして、チョコバリが売り場に並びました。
当時は、売れに売れました。
数年後、チョコバリはセブンイレブンでも販売された時期があります。
つまりセンタンは、私の小さな依頼から、大企業と取引が始まったわけです。
イトーヨーカドーに限らず流通大手は、販売する商品の品質チェックを必ずします。品質チェック以外に、会社の生産管理や反社との繋がりがないか、会社の素質も調査します。
チョコバリをアベノマスクに置き換えたら理解出来ると思いますが、アベノマスクに関わった企業の体制に大問題があっただけでなく、イトーヨーカドーに該当する政府の怠慢は明らかです。
見た目が綺麗なアベノマスクでも、生産体制に不備があるアベノマスクを配るつもりの政府。
普通なら、全数回収全数破棄ですよ。
見た目が綺麗なアベノマスクでも、私は使う気になれません。不衛生な生産現場の製品は要りません。
行政と国民の感覚のズレは、こんな所から始まるのですね。
新型コロナでの自粛要請に関係して、国民とパチンコ業界のズレは、本来ならば大きなズレは、さほど無かった筈です。
全国のパチンコ店は、95%以上が営業を自粛していましたから。
しかし、わずかに営業したパチンコ店と越境してパチンコ店に行く一部の方々の行動で、問題は大きくなりました。
この点は大きな課題ですね。
今後業界がどう動くのかです。
新型コロナの第二波、第三波が来たら、また営業自粛要請が始まるでしょうから、今後の展開に業界は、どんな手を打つのでしょうか?(スペイン風邪の時は第三波までありました)
次、同じ轍を踏まない為にして欲しいですね。
さて、あの当時、イトーヨーカドーでチョコバリが何故売れたのか?
約50種類売り場にあったアイスクリームですが、クランチ系のアイスクリームが無かったからです。
だからチョコバリが売れない訳がありません。
パチンコ業界にチョコバリに該当する商品は有るでしょうか?
それ、メーカーの仕事ですね。期待しております。
つづく