時を同じくしてホールオーナーが新型コロナ罹った。病院で血中酸素を測ると95。正常値は99~95%といわれ、意識もしっかりしているので入院することはできず、自宅療養となった。
それから自宅療養が4~5日が経過した時だった。急に息苦しくなり、意識が朦朧としはじめる。パルスオキシメータで血中酸素を測ると90。医師は通常、肺や心臓に慢性的な病気がない人の場合、93%程度になると焦り始め、90%を切ると慌てるレベル。かなり危険な状態で病院へ運び込まれた。肺が真っ白で人工心肺装置ECMOでの集中治療に入っている。
肺炎は数日で一気に重篤化する危険性があるから怖い。
デルタ株の猛威で感染拡大が収まらない中、8月1日、トヨタ自動車は在宅勤務の距離制限が従来本社から65キロ圏内としていたものを撤廃し、全国どこの遠隔地からでも在宅勤務を可能とした。これは育児や介護と仕事を両立させることを目的としている。加えて、新型コロナの感染予防の観点からも出社率を下げたい考えで、新制度で一層のテレワーク定着を目指す構えだ。
日本最大の製造業であるトヨタが遠隔地での在宅勤務に舵を切ったことは、その動きが加速しそうだが、この流れを一番恐れているのがJR各社だ。テレワークがこのまま定着すれば、出張族の数はコロナ前に戻ることはない。
会社にとっても交通費や宿泊費の出張経費が抑えられて、仕事に影響がないのであれば、経費節減を選択する。
人件費を抑えるためにダイソーでもキャッシュレス専用のセルフレジが登場する時代だが、飲食業界でいち早く人件費削減に取り組んだのが回転寿司だったりする。レストランのように注文を取るウエイトレスは最初からいない。皿を回収するだけなので仕事量は半分で済む。
コロナ禍で企業の業績は軒並み落ち込んでいる。各種経費の見直しが進めば、ますますサラリーマンの給料は増えそうもない。そうなれば、娯楽費はさらに抑えられ、おカネがかかる遊びのパチンコは敬遠されることになる。
暗い話ばかりだが、東京オリンピックのフェンシング男子エペ団体で金メダルを獲得した見延和靖選手には、所属するネクサスの星野社長から1億円の報奨金が贈られたことは明るくて夢のある話だ。
