ケータイショップを始めたいホール企業、畳んだホール企業

2020.01.19 / コラム

「親代表の一括請求の子番号です。つまりクソ野郎。新プランにかえて、Disneyはベタ付け。『バックアップめんどくさくないですか?』からのいちおしパックをつけてあげて下さい。親が支払いしてるから、お金に無トンチャクだと思うから話す価値はあるかと」

ドコモのケータイショップ店長が客のことをメモ書きしていた文章がツイッターで公開され、テレビのワイドショーでも取り上げられるほどの広がりを見せ、最終的にドコモが謝罪した。

特に問題視されたのは、店長が客のことを「クソ野郎」扱いしていたことだ。

この騒動を受けてホール関係者がこんな話があることを明かしてくれた。

「接客には自信がある。ウチならお客様のことをクソ野郎扱いは絶対にしない。ウチのお客様は年配者が多いのでガラケーを未だに使っている。そういう方は自らケータイショップへ足を運ぶこともない。ホールのお客様に対してドコモの代理店になるという計画があります」

全国的に見れば年配のパチンコ客はガラケーを使っている比率は高いだろうが、ケータイ販売は年々厳しくなっている時で、参入する時期ではない。

実際、ドコモとソフトバンクの2次代理店を運営していたホール企業があるが、去年2店舗とも閉鎖した。

「あの問題になったドコモの店長の気持ちは良くわかります。今は総務省から販売奨励金や値引き販売禁止、2年縛りの違約金などが規制されスマホが売れなくなった。実績を上げて1次代理店を目指したこともあったが、特に2次代理店は儲からなくなったので店を畳んだ。パチンコ業界とケータイ販売会社はよく似ている。お互いの業界は客を奪い合うためにやりすぎたからお上から規制された。2年縛りごとに他社から奪うのがケータイ販売業界でキャッシュバックなど派手にやっていた。パチンコ業界が射幸性を上げて規制されてきたのと全く同じ構図」(関係者)

2次代理店が儲からなくなった理由は総務省の規制だけではない。

「ジャパネットたかたはお年寄り向けにスマホを扱うようになっただけでなく、スマホの使い方を自宅に出向いて説明する。われわれ代理店ではそんなきめ細かいことまでできない。それと格安スマホやSIMフリーの出現で儲からなくなった」(同)

こんな話を聞いてもまだ、ケータイ販売会社を立ち上げますか?という話だ。全国のホールをネットワークで網羅できればお年寄り向けのスマホ販売もありかもしれないが…。







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