カジノ法案は秋の臨時国会へ

2014.06.05 / カジノ

6月3日、ロイターは統合型リゾート(IR)をめざすプログラム法案(通称、カジノ法案)が来週にも審議入りする公算だと報じた。しかし、自民党は4日、カジノを中心とした複合型リゾート施設(IR)の整備を政府に促す推進法案について、今国会での成立を見送る方針を決めた。集団的自衛権の行使容認をめぐり協議を進めている公明党に配慮 する狙いもあるとみられる。

ただし、自民党は10日の衆院内閣委理事懇談会で法案の審議入りを提案する方針だ。安倍晋三首相も5月30日にシンガポールでカジノを視察し「成長戦略の目玉になる」とカジノ合法化に強い意欲を示している。

今国会は、集団的自衛権行使に関する解釈改憲を含めて、「地方法人税法案」「司法試験法改正案」など200本以上の法案が審議されており、内閣提出法案から審議が進められている。カジノ法案は議員立法のため、審議が後回しにされている国会運営上の影響もある。

IR, カジノ, ロイター, 国際観光産業振興議員連盟, 岩屋毅