カジノのVIPルーム50室が閉鎖か/マカオ

2015.01.09 / カジノ

1月5日、マカオ現地紙「澳門日報」によると、今後、マカオにあるカジノVIPルームのうち40~50室程度が閉鎖に追い込まれる可能性があることが分かった。

中国政府による反腐敗運動の取締強化で、大金を賭けるVIP客が減少したことが背景にあるが、新規カジノの開業により直近3年間でVIPルームの数が100程度増加し過当競争となっていた。今後、カジノ収入の低迷で最も打撃を受けるVIP市場で運営業者の統廃合が進むものと見られるが、業界関係者によればVIP市場は近年に急激な成長をしたことで規範化が進んでいなかったため、VIPルームの統廃合はマカオのカジノ産業にとってプラスになるとしている。

マカオの各カジノでは、大金を賭けるVIP客専用のカジノルームを複数設置している。これらはカジノが直接運営せず、ジャンケットオペレーターやVIPプロモーターと呼ばれる第三者がカジノと契約を結び運営を行う。これらの業者は、中国本土などで顧客の勧誘を行い、賭博資金の融資や負債の回収なども行う。VIP市場は、マカオのカジノ収入の約3分の1を占めるが、時に資金洗浄などの犯罪行為の温床になると指摘されることもある。

 

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