オーナーがFXで儲けた億単位の使い道

2019.09.25 / コラム

ホールを10店舗以上運営するオーナーが為替で億単位の利益を出した、という情報が入った。

為替と聞いてもあまりピンとこない。

ウィキペディアによると次のように解説されている。

外国為替証拠金取引とは、証拠金(保証金)を業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行なう取引をいう。「FX」「通貨証拠金取引」「外国為替保証金取引」などともいう。

どうやらオーナーがやっていたのはFXのようだ。

外貨預金は手持ちの範囲でしか取引できないが、FXの最大の魅力は、証拠金として預けた資金の何倍もの取引が可能なこと。この少ない資金で大きな額の取引ができることを「てこ」の意味から「レバレッジ」と呼んでいる。

他の外貨投資と比べて圧倒的に手数料が安いことや24時間いつでも取引ができることがFXの特徴ともいえる。

原理はこうだ。

1ドル=100円の時10万円で1000ドルを買う。その後円安で1ドル=110円になると、11万円となり、売ると1万円の収益となる。

一方、円高で1ドル=90円になると、9万円となり、売ると1万円の損失となる。

円高では利益がでないことになるが、その場合は高く売って安く買い戻すことで利益を出すことができる。100円で先に売り、90円になった時に買い戻す。この差額が利益となる。

オーナーは個人のおカネでFXをやっていたが、この億単位の儲けを全部機械代に使おうと思い、税理士に会計処理を相談した。

さらに本部長には全額お客さんに還元するか、それとも新基準機の入れ替え費用に使った方がいいかを相談した。

本部長の答えは「全額機械代に使うのはメーカーを儲けさせるだけなので、半分はお客さんに還元しましょう」と折衷案を出してきた。

特に設定付き新基準機は客から不評で、わざわざ外して過去に稼働のあった中古に入れ替えるなど苦肉の策が続いている。

「設定付きは不人気で大手に新台値引き以外に6万円も値引きして買い取ってもらっている、と聞きます」(本部長)

警察としては釘調整を違法としている以上、その代替えとして設定を復活させたが、パチンコのCR機に初めて設定が付いた時の状況の再現である。実際に釘調整ができる状態で設定を付けても、ホール現場の設定はベタピン。お客さんはそんなことは百も承知だから設定付きは打たない。

設定付きを不人気にしているのはホール側の運用にあるのは明白だ。

ま、現状は管理遊技機への過渡期なので致し方ないにしても、釘を一切触れない仕様にしなければ、設定の意味はない。

でも、設定だけになったらパチンコの意味がない。






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