エンビズ総研「就労観の多様化とトラブルに関するアンケート」を実施、約95%が職場で就労観の違いを感じる

2019.10.17 / ホール

エンタテインメントビジネス総合研究所は、「就労観の多様化とトラブルに関するアンケート」を実施、このほど結果を発表した。

少子高齢化による労働力不足のため、女性や高齢者の就労が求められており、終身雇用制は崩壊、非正規雇用の従業員が増加していることから、同じ職場であっても働き方は多様化し、その就労観(仕事に関する意識)も人それぞれに異なっている。アンケートは、このような就労観の相違がハラスメントなどのトラブルの元となっているのではないか、という問題意識から実施したもので、パチンコ店従業員を対象に2019年7月24日~7月31日の期間、WEBアンケートとして実施し、171票の回答を得た。

「職場の上長や部下、同僚、パート・アルバイトなどと就労観の相違を感じたことがありますか?」という問いには、94.7%が「感じたことがある」と回答。「その相違を感じた相手とあなたの関係は、どのようなものでしたか?(複数回答)」という質問で最も多かった回答は「部下」(72.8%)だった。トラブルがあったと回答した人で「そのトラブルはどのようなものでしたか?(複数回答)」という問いに対しては、「パワハラ」が70.1%で最も多く、「モノハラ」(33.8%)、「セクハラ」(27.3%)が続いた。

【就労観(仕事に対する意識)の相違】

【就労観の相違を感じた相手(複数回答)】

【トラブルの種類(複数回答)】

「あなたの会社・店では就労観の多様化に伴う、ハラスメントやSNSなどに関するトラブルに対して、対策を取っていますか?」という問いに対する回答では、74.3%が「対策をとっている」と回答しており、店舗規模ごとでは、「30~50店舗」の企業では100%、「1店舗」では55.6%となった。「その対策はどのようなものですか?(複数回答)」という質問では、「就業規則への記載」が76.4%で最多、次いで「社内相談窓口の設置」(72.4%)、「教育研修」(63.0%)となった。

【トラブル対策の有無】

【トラブル対策の種類(複数回答)】

また、「発生したトラブルのがどのような結果になったか?」という質問に対する回答からは、トラブルが大きくなる前の早期発見と事後の対応だけではなく、未然に防ぐ教育・研修の重要性が窺い知れる結果となったほか、回答者からは、「多様性を認め、コミュニケーションを取ることが重要」だとする意見・感想が多く、役職や世代間の価値観の違いがトラブルの原因となっていることを感じさせる、としている。

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