【金曜】江戸前そばの老舗を啜る

2014.09.26 / 連載

展示会ついでに寄ってみたい上野グルメ第22回「藪蕎麦」

読者の皆様日々の業務お疲れ様です。過ごしやすい日が続き、まもなく秋本番。しかし、いまだに30℃近くまで気温があがる日もあり、半袖と長袖を交互に着ているという方も多いのではないでしょうか。今回は夏の思い出作りも兼ねて、さっぱりとした日本蕎麦を食べたくなりました。そこで、上野では超有名店として行列もできる「上野薮そば」を紹介したいと思います。

同店は、JR上野駅中央改札を出てアメ横方面にまっすぐ歩くこと3分。アメ横通りの上野側入り口にあります。食べログでも3.56という高得点を記録している通り、土日祝日のお昼時は大行列。地元民も観光客も集う美味しいことで有名な日本蕎麦屋です。

「薮蕎麦」の歴史はとても古く、江戸時代から美味しい蕎麦屋の代名詞といえば「薮蕎麦」といわれていたそうです。薮蕎麦と名の付くお店は全国各地にありますが、本家は東京の・神田淡路町の「かんだやぶそば」と言われています。上野の「上野薮そば」は明治25年に「かんだやぶそば」から暖簾分けをされた店として伝統の味を守り続けているそうです。

今回は蕎麦をしっかりと味わうためにオーソドックスにもっともシンプルな「せいろう」(750円)を注文しました。同店では、職人さんが店内で蕎麦を打っています。その姿を見ながらお茶をすすっていると「せいろう」がやってきました。他の蕎麦屋さんに比べるととても麺が細いのが特徴です。つけ汁はやや辛めで「濃い」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。自分は軽く汁につけて「ずずっと」とすするタイプなので、汁の濃さはちょうど良い塩梅に感じました。通常の「せいろう」だけではやはり物足りないのですが、今日は純粋に蕎麦を味わおうと決めておりましたので、追加オーダーは我慢しました。仕事中でなければ冷たいビールとつまみも食べたいと思うような雰囲気。夜に来訪するのも良いでしょう。

観光客が多いので土日祝日は並びを覚悟する必要がある名店ですが、15時頃など時間帯をずらせば、江戸の雰囲気を醸し出す店内でゆっくりと食事を楽しむことができます。ぜひ一度歴史ある日本蕎麦をご堪能ください。

文責:旧ペコペコ侍

東上野グルメ, 江戸前そば, 藪蕎麦