【連載】第9回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2014.06.25 / 連載

マカオ実戦記

残念ながら、予定通りの日程でマカオから帰国しました。本当なら滞在期間を延長して、ついでに最初に取った安ホテルではなく、ベネチアンのスイー トなんかでまったりと過ごしているつもりだったんですが。飯もメインはマックばかりだったし、でもマカオではマックが一番安心して食べられるから と強がりを言ってみたり。

それにしてもマカオのカジノ、予想以上にインフレですね。まずリスボアの地下でグルグル回っている例の小姐ですが、一律1500香港ドル。最初に マカオへいった5年前は800香港ドルだったと記憶してることを考えると、約2倍近い値上がりです。また各カジノのミニマムベットも、特にタイパ の大型カジノは軒並み1000香港ドルとかで筆者みたいなプアマンではとても気軽に楽しめません。500香港ドルでも精一杯なのに、ということで 地元の人が多い(他のカジノではあまり見かけないパタカ専用チップが目立っていることから推測)凱旋門カジノに腰を落ち着けることとなりました。 ここならミニマム200香港ドルからありますからね。

とはいえ200香港ドルからのベットでも、負ける時はあっという間。バンカーのツラを期待してベットを上げていったら、絞る人間が変わって勝負ど ころでプレイヤーみたいな。バカラプレイヤーにとってはありがちな展開ですが、それが積もり積もっていつも通りの大敗。どうせならティッシュ王子 みたいに、全部自分で絞るくらいのベットをすれば納得もできるかもしれませんが、人任せが多くなるのは小額ベットの宿命ですね。パチンコやパチス ロが時間当たりのベット額に上限があるのに比べ、事実上いくらでも賭けられるっていうのは危険であります。ま、それが面白いから5時間かけてマカオまで渡航するんですけど。

ついでに1年ぶりにいったマカオで気づいたことをあれこれと。まずタクシーが、今まで以上につかまらないしタチが悪くなっている。流しで拾うこと が期待できず、交渉すればリスボアからフェリーターミナルまで100香港ドルとかふっかけられるのが当たり前。さすがに頭にきて、時間ギリギリなのに走って向かってやりました。こういったところを行政がまるで改善しようとしないのに観光立国を名乗るなと思いますが、そこは中国らしさということでしょうか。モノレール的なものができれば改善すのかと思いますが、建設しているところは見えたものの工期はかなり遅れているみたいで、そこもまた中国らしいところであります。

日本のカジノは、今国会でIR推進法案が成立しなかったことでまた先送りされてしまいましたが、カジノの規模以外ではマカオに劣るところはないの かなと。そうすればマカオから客を横取りすることも夢ではないので、もし実現すれば成功するのは間違いないと思われます。ただ個人的にはカジノを はしごできる軒数といった規模が大事だと思うので、日本にできてもマカオへは通うことでしょう。とりあえず次のマカオはいつにしようか、航空券の 値段をwebで眺める日々がまた始まります。

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの魅力に取り付かれて、はや30年以 上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるず ると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続 中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

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