【連載】第4回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2014.05.21 / 連載

ホールの方に注進「スペックくらい理解してください」

パチンコもパチスロも、スペックは複雑化する方向にあるかと思います。出玉性 能の追求、また演出との絡みなどなど、その理由は色々ありますが、個人的 には 「進化」と考えているから否定しません。昔から〝変態スペック〟は大好きだし、どういうスペックなのかを考えるのも楽しみのひとつですから。もちろんシンプ ルな機種が好きな人もたくさんいますが、パチンコなら「海物語」、パチスロなら 「ジャグラー」と、そんなニーズに応える機種が確固たる地位 を築いてますの で、各メーカーさんにはどんどんチャレンジングな機種を作って欲しいなと思い ます。その中から、ファンに支持される新しいスタンダードも生まれるハズ ですし。

ただ疎かになっているな、と思うこともあります。それはオペレーションする側、つまりホール側が各機種のスペックをしっかり理解しているのかというこ と。もちろん機種選定の担当者や、メンテナンスをする立場の人は大丈夫だと思 いますよ。ただ他のスタッフレベルまで、きっちり理 解していないとまずいのではないかなと思うわけです。つい最近も某機種を打っていたら、大当りした タイミングで補給が詰まってしまい、アタッカーが開くのをボケッと見つめて いなければならないという羽目に合いました。もちろん補償はしてもらいました が、担当した女性スタッフは機種のことなんか分からないんだろうし、責任もないからかひたすらインカムの指示を待つのみ。5分くらい待たされて、やっと 男性スタッフが来て入賞口に玉を入れ始めたんですが、1回分の大当り出玉 には遠く及ばす。さすがに文句を言おうかと思いましたが、以前に取材でお世話 になったホールということで泣き寝入りしました。

この機種ではこれだけ補償する。きっとそんなマニュアルがあるんでしょう。で もそれがスペックとかけ離れていた時点で、もうそのホールには行きたくなくなるのが人情。ましてや〝変態スペック〟の場合には、納得できるだけの補償をする にはしっかりとした理解が必要になるかと思います。それを現場 レベルにまで 周知徹底させることが、ただ作り笑顔で「いらっしゃいませ」というのではない 真の接客なんじゃないかなと思うわけです。

とある大手家電店チェーンが売り上げを落としているといわれますが、そこは店員の商品知識が乏しいとしてネットで話題になってます。また老舗といわれ信用ある店には、必ず商品を熟知した店員がいます。つまりは、そういうことなん じゃないでしょうか。

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの魅力に取り付かれて、はや30年以上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるずると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

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