【水曜】第87回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2015.12.29 / 連載

第87回 年末年始雑感

出版業界恒例の年末進行、締め切りが早まり、ありがたくイレギュラーな仕事も入ったおかげで、ヘロヘロになっておりました。打ちに行きたくてもなかなかそんな時間はなく、数日間打たないと半ば禁断症状が(笑)。でもこれが一週間くらい続くと、結構どうでもよくなるもので…。それでも筆者は 仕事で打たなければということもあってホール通いの日々が復活するのですが、大敗してしばらく行けないままスリープユーザーになってしまう人も多いのではないかなと。

その間に他の趣味を見つけると、それがスリープじゃなくてエンドになる可能性もあり、だからこそ定期的に打ちに行きたくなるよう喚起しなければならないんだろうなと思います。ま、昨今の「のめり込み」問題で広告宣伝も厳しい時代ですが、どんなに魅力あるホールや機械を作ったところで、打ちに行こうという気がない人には届きません。そしてここ数年はそんな人が増えているんじゃないかなと思います。

結果、ヘビーユーザーだけに頼る業界構造がさらに進み、のめり込んでいる人しか残っていない状況に。そんななかでの「のめり込み」問題は、業界 に対して「もう終わってもいいよ」くらいに考える必要があるのではないでしょうか。実際、なくても良い業界と考える人も少なくありませんし、なけ ればないで他の娯楽を模索することでしょう。社会に、また雇用に貢献しているという反論も業界内からはありますが、これまでも色々な業種や業界が規模を縮小、もしくはほぼなくなってしまった例はあるわけで、そろそろ本気で業態転換や廃業を考える時なのかもしれません。実際、安泰神話があったメーカーもなくなった2015年、様々な問題を含め転換期になるのは間違いなさそう。ライター稼業を20年以上続けている筆者も、なにか違うことをなんて考えることも多々あります。

ただそれを実行に移すのは、本当に難しい。これまで通りに日々の仕事をこなしつつ、新しいことをやろうというのはパワーが必要ですし、それなら先が見えなくてもダラダラとルーティンをこなしている方が良いですから。でも2016年は、なにかを本気でやらなければならなくなりそう。年末年始、ホールさんは忙しいかもしれませんが、そんななかでも何かを考える時にすべきかも、ですね。

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・ パチスロの魅力に取りつかれて、はや30年以上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるずると続けるしかないなと (やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

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