【水曜】第86回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2015.12.22 / 連載

第86回 またタバコが値上がりするんですか

軽減税率の財源のため、タバコがまた値上がりしそうだという話になっています。取りやすいところから取るという、いかにも役人が考えそうな話です。だからといって禁煙しようだなんてまったく思いませんが、手巻きタバコにするとか煙管(きせる)でもとか、なんとか自らの防衛作を考えなければならないかも……。筆者は除きますが、値上がりをきっかけに禁煙する人も少なくないでしょうし、その積み重ねで喫煙率はどんどん下がってます。ここまで喫煙者を虐めるようなことをしなければ、ここまで減ることはなかったと思うのですが…。

ところでこのタバコの話、そのままパチンコ業界にも当てはまるんじゃなかろうかと。ファンが減っても利益を落としたくないから、それまで以上に抜きまくる。それでさらに減ったら、またこっぴどく抜きまくり。それじゃあファンが増えるわけもなく、喫煙者比率同様にファン人口が落ち込むのも当たり前。タバコの場合には専売公社(って今はいいませんね)が、提供する側が意図して値段を上げたわけじゃありません。でもパチンコは、別に行政が出玉を絞れだんて一言もいってないんですから、まさに自業自得という感じでしょう。

タバコがいつしか高級な嗜好品になったのと同様、パチンコもかつての大衆娯楽から、今ではお金がかかる遊びとして広く認知されています。まずこれを本来の姿に戻すこと。来年は大衆娯楽へと立ち返る一年になってくれれば良いなと、強く希望します。

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・ パチスロの魅力に取りつかれて、はや30年以上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるずると続けるしかないなと (やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続中。メールアドレ ス:kusazo@yahoo.co.jp

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