【水曜】第84回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2015.12.11 / 連載

第84回 等価交換を避けてた時代もありました

名古屋といえばパチンコの本場、発祥の地。またメーカーがたくさんあったことから、そう言われた時代もありました。そんな名古屋を含む愛知でも、この12月から等価交換が廃止に。東京のように統一景品じゃないからどうなるのかなと思っていたら、それなりに足並みはそろっているようで。このまま関東圏や中部圏では周辺にも波及して、全国的に等価廃止の流れは加速しそうです(東京の隣の千葉では、相変わらず一物一価も徹底されていない等、まだ色々とあるみたいですが)。

しかし等価交換廃止があれこれ言われていますが、等価交換が当たり前になったのは、そもそもここ10年くらいでしょうか。パチスロ4号機時代は7枚交換がまだまだありましたし、パチンコは一物一価の影響からパチスロに引きずられる形で仕方なくという形であったはず。ましてやパチンコがブームだった10年以上前は、2.5円交換が当たり前で、それでもファンから支持されていました。もちろん等価交換のホールがなかったわけではありませんが、「回らないから」という理由で多くのファンが避けていたもんです。

だからファンとしては、「回る」なら低交換率でも喜んで打ちますし、交換率よりも回る回らないで選ぶ人も少なくないでしょう。等価交換がマストだなんて思われているパチスロも、しっかり設定を使っていれば出る出ないでホールを選ぶようにもなるはず。だから等価交換じゃなきゃ駄目というのは、ホールさん側の固定観念でしかないのではと考えますし、少なくとも筆者は交換率に対して納得できるだけ回ってくれる、設定を使ってくれるなら納得して打ちますし、同じ考えのファンも少なくないでしょう。だからこそ上限以下ならホールに裁量権がある交換率、色々とチャレンジしてみるべきではないかと考えます。

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの魅力に取りつかれて、はや30年以上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるずると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

一物一価, 喜納臭蔵の視点, 等価交換廃止