【水曜】第76回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2015.10.14 / 連載

第76回 知らせることの大事さを改めて

11月から等価交換を廃止する都内ホールでは、10月に入ってからその旨の告知が始まっています。これまで個々の店舗の交換率(というより、ぶっちゃけ換金率と書きたいところですが…)変更時には特に告知されていたような記憶はありませんでしたが、今回のような組合が音頭をとっての全店舗一斉の場合にはちゃんとやるんですねと、少々感心しております。告知することで無用なトラブルも避けられますし、なによりファンとしてとてもありがたい。そもそも貸し玉料金は法的に明示しなければならないのに、それと同じくらいファンにとって大切な交換率ってこれまではっきりと分かるようになっていませんでしたから。等価交換廃止告知の掲示が終わっても、交換率、いわゆる特殊景品の必要交換玉数は一目で分かりやすく表示して欲しいものです。

さらに今回の等価交換廃止では、期日までに現在の貯玉を交換してくれとも表記されています。11月2日を境に玉の価値が下がってしまうのだから当然ですが、これは店内の掲示だけで済まない話。仕事が忙しくて数ヶ月くらいホールへ行けなかった人が、11月以降久しぶり行ってみたら貯玉の価値が目減りしていたなんていうケースも考えられるわけで、郵便なりメールなりでしっかり周知させるべきでしょう。会員カードを作る時には個人情報を記録しているんだから、やってできないはずはありません。そして最善の対応をしておくことは、ホール側にとっても言い訳になるわけですし。

とはいえ筆者は、今までに一度たりとも貯玉をしたことはないですし、会員登録したこともありません。それはホールを一切信用していないから。普段は綺麗ごとばかり言ってる某大手ホールで会員登録をした途端に迷惑メールが送りつけられるようになったという話も聞きますし、そもそも信用していないところにお金と同等の価値を持つ玉を託す気にはならないし、ましてや個人情報もまたしかり。ここで対応を誤れば、今回の貯玉全引き出しをきっかけに同じような人が増えるんじゃないかなとも思います。

——————–

パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの魅力に取り付かれて、はや30年以上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるずると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

 

交換率, 喜納臭蔵, 水曜, 等価交換廃止