【水曜】第57回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2015.06.03 / 連載

第57回 今は何をしてるのか?

機構の検査で覆面調査が始まるということですが、ちゃんとした営業をしているホールさんには関係ない話ですよね。ゼロアタッカーや加速装置で無理矢理に削ったりしていなければ、出荷状態に近いであろう「概ね垂直」の範囲でいけるはずなので。

それとは関係なく覆面調査でふと思い出したのが、もう20年近く前になりますか、基板交換ゴトが広まりつつあった時代にちょっとした親交があった 某ホールの店長のことです。店長ということでそれなりの給料を貰っていたとは思いますが、それでも高級外車を乗り回したりとやけに羽振りが良かったんです。ただそのホール、どうにもデータにおかしなところがあるということで、社長が基板検査を依頼しました。店長も検査に立会い、筆者も興味本位かつ社会勉強ということで同行していたら、怪しい基板やロムが色々なところから見つかるという事態に。

残念ながらその時の店長の表情は覚えていませんが、間違いなくやっていたんでしょう。次の日から店長への連絡が突然取れなくなり、消息不明という事態に。基板はもちろん交換し、データ異常もなくなりました。蒸発してしまった店長はそれなりに面白い人、筆者も色々と勉強させて頂いたものです。魔が差したんだとは思いますが、自分が仕込んだ基板が目の前でバレてしまうというのはどういった気持ちだったのかなと。そして今はいったい何をしているのか、気になります。ちなみに同店の主任だった人物も同様に消えたんですが、ひょっとして2人で何かやってるんでしょうか。これを読まれている現役店長の皆さん、誘惑もあるかと思いますが、悪いことはやっちゃダメですよ。

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの魅力に取り付かれて、はや30年以上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるずると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

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