「髪が薄い」で内定取り消しになったひどい面接/パック・エックス

2016.10.25 / 連載

[連載第30回
パック・エックスキャリアアドバイザーが語る「転職のタメになる話」
「接客業」として高い意識がもたらす不採用理由

こんにちは。パック・エックス、キャリアアドバイザーの耳塚です。今週も転職のためになる話しをしていきたいと思います。

業界人であればほとんどの方が「パチンコは接客業である」と考えていることかと思います。しかし、一昔前のパチンコ店スタッフといえば、パンチパーマで怖い感じだったり、今では考えられませんがホール内で喫煙していたりしました。見た目や雰囲気、勤務姿勢が今と一昔前ではまったく異なります。

社内規定の見直し、身だしなみルールブック策定、接客研修を実施するなど、ユーザーをおもてなしする意識・技術レベルは近年益々向上しているのです。求める人物像は明確化され、選考ハードルもどんどん上がっており、求職者もその枠に入り込もうとしています。が、その努力が空振ってしまうこともあるのです。不採用理由は時に「考えさせられる」ケースがあります。

今回の話は中途採用現場で実際にあった「見た目」で不採用になったヤマシタさん(仮名)の例です。

ヤマシタさんは以前、ある大手法人の面接を受けました。とても優秀な方で、面接時も高評価で内定通知が届きました。しかしその数日後、企業側が「内定取り消し」を申し出てきたのです。私も含めかなり揉めましたが結果は覆らず。どうしてなのか聞いてみると、その理由にあげたのが「髪が薄い」ということでした。ヤマシタさんもさすがに呆れ果て、すぐに他企業への活動に専念して転職成功されました。ご本人の希望により大きな問題には発展しませんでしたが、もし訴えていたら大変な問題になっていたと思います。

表面だけでとらえると結構ショッキングなできごとですが、この理由で不採用を出されるケースは意外と多いのです……。

まず第一印象としてプラスになるかどうかでいえば「否」ですね。年齢やポストにもよりますが、現場(ホール対応)採用の場合は、お客様対応がメインなため特に気にされます。厳しい見方をすれば「接客を生業とするものとして、察してケアしてきたか」といった、心がけや意識レベルに対する質疑応答で判断されます。

身体的なことはデリケートで、見た目での判断は合否の本質を捉えているとは言えません。採用者としてガイドラインなどを設けることが大切で、「担当者」と「決裁者」の目線合わせ、しっかりと擦り合わせておくことをくれぐれもお忘れなく。

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(企業プロフィール)
株式会社パック・エックスhttp://www.pac-ex.com/

キャリア相談件数50,000人、転職支援数30,000人の実績を誇るパチンコ業界に特化した業界随一の転職支援企業。有名法人や地域に根付いた地元有力企業など、常に1000件以上の求人が寄せられているサイト「パチンコキャリア転職」を運営している。20年以上の歴史があり、業界に精通したキャリアアドバイザー20名以上。全国47都道府県すべての地域で相談に対応する。

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