「心の健康のための4つの重要なケア」

2018.09.18 / 連載

【隔週火曜更新】三浦真理恵のモテる処方箋
第75回「働く上でのメンタルケアを考えたことありますか?」

皆様こんにちは!株式会社kaikaの三浦真理恵です。
本日は、8月28日に厚生労働省が発表した「平成29年労働安全衛生調査(実態調査)結果」に関してです。

今回の調査では、17大産業に属し常用労働者を10人以上雇用する民営事業所から無作為に抽出した約14,000事業所・当該事業所に雇用される常用労働者及び受け入れた派遣労働者から無作為に抽出した約18,000人を調査客体とし、それぞれ8,674事業所及び9,697人から有効回答を得ています。

労働者調査では、「現在の自分の仕事や職業生活に関することで強い不安、悩み、ストレスとなっていると感じる事柄がある」と回答した労働者は 58.3%。
強いストレスの内容として
「仕事の質・量」62.6%
「仕事 の失敗、責任の発生等」34.8%
「対人関係(セクハラ・パワハラを含む。)」30.6%
「役割・地位の変化等(昇進、昇格、配置転換等)」23.1%
「会社の将来性」22.1%
となっています。

それに対して事業所調査では、メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所の割合は 58.4%(平成28年調査56.6%)。
メンタルヘルス対策の取組内容(複数回答)としては
「労働者のストレスの状況などについて調査票を用いて調査 (ストレスチェック)」 64.3%
「メンタルヘルス対策に関する労働者への教育研修・情報 提供」40.6%
「メンタルヘルス対策に関する事業所内での相談体制の整備」39.4%
「健康診断後の保健指導におけるメンタルヘルス対策の実施」34.8%
「メンタルヘルス対策に関する管理監督者への教育研修・情報提供」33.7%
となっています。

メンタルヘルスケアに関して、厚生労働省が策定した「労働者の心の健康の保持増進のための指針」によると4つのケアが重要だとされています。
1.セルフケア(ストレスやメンタルヘルスに対する正しい理解 ・ストレスチェックなどを活用したストレスへの気付き ・ストレスへの対処)
2.ラインによるケア(職場環境等の把握と改善 ・労働者からの相談対応 ・職場復帰における支援、など)
3.事業場内産業保健スタッフによるケア(具体的なメンタルヘルスケアの実施に関する企画立案 ・個人の健康情報の取扱い ・事業場外資源とのネットワークの形成やその窓口 ・職場復帰における支援、など)
4.事業場外資源によるケア(情報提供や助言を受けるなど、サービスの活用 ・ネットワークの形成 ・職場復帰における支援、など)

上記の全概要・詳細は
「平成29年労働安全衛生調査(実態調査)結果」https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/h29-46-50b.html
「労働者の心の健康の保持増進のための指針」https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11300000-Roudoukijunkyokuanzeneiseibu/0000153859.pdf
から確認できますので、ぜひ自社の状況と照らし合わせて目を通してみてくださいね。


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(著者プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
https://kaika-bp.jp/

2009年株式会社パック・エックスに入社。営業・新規事業の立ち上げ・組織改革支援・研修講師を経て2014年5月に独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。内定者・新入社員研修をはじめ、接客研修、チームビルディング研修、モテ上司研修、ビジ女研修、接客手話研修など、幅広い研修を展開。

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