「心に刺さる遊技機開発」メーカー対象セミナー/エンビズ

2016.03.09

3月9日、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所(以下略エンビズ総研)は、遊技機メーカー開発担当者、営業担当者、マーケティング・企画担当者を対象にしたセミナーを東京秋葉原のアキバプラザで開催した。

今回のセミナーのテーマは「〜あなたの会社は、誰から支持されていますか?〜プレイヤーの心に刺さる遊技機開発のヒント」。第一部はエンビズ総研代表取締役の藤田宏氏が講師を務めた。同社が調査した「パチンコ・パチスロプレイヤー調査2016」を元に解説。「他の遊びとの親和性」「遊技機選択動機」「メーカー認知状況」「パチンコ・パチスロ休止者の実態」など、遊技機開発に関連するプレイヤー動向データを公開した。

藤田氏は、「競馬や競輪などのギャンブルとパチンコ・パチスロユーザーの親和性は高い。一方、ソーシャルゲームは『遊んだ事がない』という意見も多く、他のギャンブルほど親和性が高くないことがわかった」と他の遊びとの親和性を解説。また、パチンコ・パチスロ休止者の実態調査では、「過去の休止理由で高かったのは『騒音』と『タバコ』だったが、近年は『自由に使えるお金が減った』との回答が増えてきている」と伝え、ユーザー減少のヒントが業界外にも存在することを説明した。

また、遊技機短命化の要因として藤田氏は「(ほとんどの機械で)ターゲットが不明瞭になってしまっている。開発段階ではしっかりターゲットが固まっていても、販売する担当者や購入するホール関係者までコンセプトが伝わっていないことが多い」と見解を述べた。若いユーザーから年輩層まで万人受けする機械を作りたいメーカーの意図とは逆に、「八方美人はモテない」と断言。改めてターゲット層を明確化することが重要だと説いた。

セミナーの第2部では、同社のマーケティング・プロデューサーの永井優志氏が具体的なマーケティング理論をレクチャー。ヒット機種の特徴を振り返りつつ、「層を狙うセグメンテーションよりも個を狙うターゲティング」が重要とし、そのために具体的な顧客イメージを作るペルソナマーケティングを活用する必要性を語った。

写真はセミナー冒頭でマーケティングの説明をする藤田宏氏

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