「安全・安心まちづくりキャンペーン」を4日間展開/大阪府遊協

2019.10.16 / 組合・行政

大阪府遊協は10月11日から18日までの間、府内の各警察署等と協力して地域を回り、住民にひったくり被害や特殊詐欺被害などの防止を呼び掛ける「安全・安心まちづくりキャンペーン」を福島・箕面・池田・寝屋川・西成・門真の6支部で実施している。

同組合は、大阪府下のひったくり発生件数が全国ワースト1となっていることを危惧して、2008年より車上狙い・ひったくりといった街頭犯罪の撲滅を目的に「車上狙い・ひったくり撲滅キャンペーン」を展開。これまでに同キャンペーンについては、10年間で大阪府下において延べ92ヶ所、60支部で実施してきた。こうした活動が功を奏し、ひったくり事案の件数が大きく減少したことを受けて、昨年からは「ひったくり被害防止」を含め新たに「特殊詐欺被害」「女性の犯罪被害」「子ども犯罪被害」「車上ねらい・部品ねらい被害」などを加え、府民が安全で安心できるまち大阪を目的として名称を「安全・安心まちづくりキャンペーン」と改め、府内各警察署、防犯協会と協力して詐欺被害等防止のための啓蒙活動が各地で行われている。

10月11日、大阪市福島区の野田阪神駅前広場で開催された同キャンペーン初日では、タレントのタージンさんが華麗なマイクさばきで司会を務め、駅前広場に集まった区民たちを盛り上げた。福島警察署・河本博署長は集まった区民に対し、「福島区は、8月末現在において刑法犯罪発生件数が532件、昨年より12.1%減少。ひったくり件数は4件で犯人のほとんどを逮捕しており、今年4月以降は発生していないなど非常に治安のよい街。このあと、大遊協の皆さんから提供いただいた『ひったくり防止カバー』を自転車に取り付けていただくのでぜひ、活用してほしい。また、特殊詐欺においては、昨年の14件をすでに超えており、約2,100万円の被害が出ている」と述べ、被害の手口を紹介したほか、防犯機能付きの電話、自動録音機の設置、普及を強力に進めていると紹介した。

福島区安全・安心まちづくりキャンペーン隊長でひったくり撲滅隊長のタージンさんも「自分の身は、自分で守るという意識を高めてほしい。ひったくり防止カバーを付けている自転車が街にあふれ、犯罪件数が減少していることは、このキャンペーンが功を奏しているということ。カバーを付けている人は、防犯意識が高い人だと思わせ、非常に有効だということで活用してください。無料で配布できるのは、大遊協からの提供品で防犯に立ち上がって協力していることを忘れずに」とキャンペーン盛り上がりに一役買っていた。

左からタージンさん、福島警察署・河本博署長、福島遊技業組合・玉城浩蔵組合長

『ひったくり防止カバー』を1台1台取り付けてもらう区民

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