「叱る」という「相手の可能性を広げるコミュニケーション」
2019.08.22 / 連載【隔週火曜更新】三浦真理恵のモテる処方箋
第99回「叱ることが苦手な人に」
皆様こんにちは!株式会社kaikaの三浦真理恵です。本日はこんなお悩みが届いています。
Q、叱ることが苦手です。言わなければいけないことがあっても、軽い口調で伝えてしまうので相手に響かず、最終的には言うのを諦めてしまいます。上手に叱るコツを教えてください。(30代・女性・管理職)
A、私も苦手です!職業柄、研修中は厳しいことを厳しい表情で言う場面もあります。必要があれば叱ります。しかし、苦手です。
前職での営業部時代に初めて部下をもった際、「叱る」と「怒る」の区別を上手につけられず、部下に暗い顔をさせ続け、委縮させてしまった前科もあります。
もっと自己開示をすると、私は「叱られ下手」でもあります。ちょっとした指導や厳しい言葉、きつめの冗談やツッコミでさえすぐに落ち込み、下を向き、委縮し、「やっぱり自分はダメな人間だ」「無価値な人間だ」と思い込む。そして自分の殻に閉じこもる。そんな超絶扱いづらい部下でした。し、今でもその片鱗は残っています。
叱ることが苦手な人は多いです。つい怒ってしまったり、嫌われるのが怖くて何も言えなかったり、優しく何度も何度も言い続けたり、嫌がられるから言えなくなったり、それで結局諦めてしまったり…。
しかし、「叱る」ということは「相手の可能性を広げるコミュニケーション」です。相手の未来を想わなければ、叱ることはできません。
研修時にお伝えしていることの一部ですが、
- みんなの前で叱らないこと
- 声を荒げないこと
- 過去のことを引っ張り出さないこと
- だらだらと説教しないこと
- 「ここがダメだ」「ここができてない」より「ここを直せばもっと良くなる」を意識すること
そして何より、
- 相手を「できなかった頃の自分」だと思って叱ること
です。
さらに、女性やイマドキ世代は「仕事のミス」ではなく「自分を否定された」と捉えてしまいがちなので、「叱る理由」を「具体的な言葉」で説明することが大切です。
「あなた自身を責めているのではない」ことを伝え、自分自身と仕事上のミスを切り離して考えられるように導かなければなりません。
叱ることや叱られることが苦手な同志の皆様。私もまだまだです。一緒に少しずつ、叱り上手・叱られ上手になっていきましょう。
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(著者プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
https://kaika-bp.jp/
2009年株式会社パック・エックスに入社。営業・新規事業の立ち上げ・組織改革支援・研修講師を経て2014年5月に独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。内定者・新入社員研修をはじめ、接客研修、チームビルディング研修、モテ上司研修、ビジ女研修、接客手話研修など、幅広い研修を展開。
クレティ5年以上
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人の性格をよく見て判断も重要だと思います。
叱って伸びる人もいれば、ダメになる人もいますからね。
叱って改善されたら、褒める事で、良い人材の育成ができると思います。
上野ハム太郎5年以上
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結局叱られるサイドがひねくれてると感じることが多々あるんだよなぁ。そういう人には何を言っても通じない。