いわきFCのホームゲームで「北電子プレゼンツマッチ」が開催された特別な1日
2026.10.01 / メーカー9月26日、北電子は福島県いわき市のハワイアンズスタジアムいわきで行われた明治安田J2リーグ第8節・いわきFC対ベガルタ仙台戦のマッチパートナーを務めた。「北電子presents ハーマー&ドリースペシャルDAY」として開催された同試合には、いわきFCのホームゲーム史上最多となる5,586人が来場した。
スタジアムでは、ハーマー&ドリースペシャルDAY限定デザインの保冷バッグが先着4,000人限定で配布された。表面にいわきFCのマスコットキャラクターである、ハーマー&ドリーのイラストをあしらい、裏面にはKITACのロゴが書かれた特別限定品だ。
メイン入場ゲート横にはマッチパートナーである北電子のスタジアムグルメブースが設けられ、「GOGO!ジェラートねっかの酒粕味」と「ツノっちウオッカソーダ」が販売された。当日は雨が降り、気温が20度前後のひんやりとした気候にも関わらず、ブースには両チームのサポーターが立ち寄った。
この日は北電子が招いたお見送り芸人しんいちさんも、試合前に北電子のブースを訪れ、集まったサポーターと交流した。その後はスタジアム内でトークイベントに登場し、試合を盛り上げた。
「GOGO!ジェラートねっかの酒粕味」(税込500円)は、木村ミルクのミルクジェラートに、福島県只見町の蒸留所「ねっか」の酒粕を使用したノンアルコール商品だ。ひと口食べるとミルクの甘さの奥から酒粕の風味が広がり、チーズを思わせる濃厚さがある。スプーンを入れた最初のひとすくいから、ねっちりと伸びる食感も印象的だった。
一方の「ツノっちウォッカソーダ」(税込777円)は、北電子の体験型稲作プロジェクト「米(マイ)ジャグラープロジェクト」の収穫米を使用し、「ねっか」が製造した「ツノっちウオッカ」をソーダで割ったアルコール飲料。ウオッカには福島県楢葉町産のゆずの果皮が使われているオリジナルフレーバー。
雨でやや肌寒さも感じさせる日ではあったものの、赤いポンチョを着た多くのいわきFCサポーターが買い求めていた。また、対戦相手であるベガルタ仙台のサポーターも購入する姿が見られ、商品を手にその場で写真を撮る姿が見られた。多くのスタジアムグルメ店舗が並ぶスタジアム前で、両チームのサポーターは舌鼓を打った。
この「ツノっちウオッカ」の原点は、北電子が2018年から取り組む「米(マイ)ジャグラープロジェクト」にある。東日本大震災後の風評被害に苦しむ人々を応援したいという思いから、福島県いわき市の農家と協力して始めた米づくりプロジェクトであり、ジャグラーファンとともに田植えや稲刈りを行い、収穫した米の一部は地元の子ども食堂などに寄付してきた。いわきFCの選手や関係者、地域の子どもたちも田んぼでの田植え、稲刈り活動に参加している。
いわき市で始まった同プロジェクトは今年で9年目を迎え、米づくりの舞台は宮城県東松島市や新潟県上越市、石川県能登地方にも広がった。当初は食米だけの作付けだったのに対して酒米も栽培するように。福島県只見町の蒸留所「ねっか」と米焼酎「焼チュー助」を製造している。
その焼酎の製造過程で生じた酒粕を再蒸留し、新たな商品に生かしたものが「ツノっちウオッカ」なのである。楢葉町のゆずを加工する際に残る果皮を漬け込み、ゆずの風味を加えた。いわきで育てた米が只見町で焼酎となり、製造時に出た酒粕と楢葉町のゆずを通じて、もう一つの商品へと姿を変えている。
スタジアムで販売されたウォッカソーダは、そうした米づくりの歩みをサポーターが身近に感じられる一杯でもあった。販売ブースには売上金を全額寄付する旨も掲示されていた。
「米(マイ)ジャグラープロジェクト」では、ジャグラーファンの他、いわきFCと地元の子どもたちが田植えや稲刈りをともに行ってきた。今回のプレゼンツマッチでは、田んぼを訪れたことのないサポーターも、スタジアムで生まれた商品を手に取ることができた。雨の中、いわきFCとベガルタ仙台、両チームのサポーターがプロジェクトの成果物によるスタジアムグルメを楽しむ光景は、9年続く米づくりが地域との接点を広げていることを示していた。
来場者にとって、この日のジェラートやウオッカソーダは、数あるスタジアムグルメの一つだったかもしれない。しかし、その背景には、いわき市の農家とともに米を育て、収穫を分かち合ってきた9年間がある。米を食べるだけでなく、酒にし、製造過程で生じた酒粕も生かす。スタジアムで販売された商品は、「米(マイ)ジャグラープロジェクト」が積み重ねてきた活動の現在地を伝えていた。
今回、いわきFCのホームゲーム史上最多となる5,586人が集まったスタジアムに、その取り組みが持ち込まれた。北電子と地域の人々が続けてきた米づくりを、試合を楽しみに訪れたサポーターにも知ってもらう機会となった。
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