9年目の田植えでまた笑顔。いわき市での「米ジャグラープロジェクト」田植えでみんなが笑顔になった(PR)

2026.05.25 / メーカー

5月16日、福島県いわき市の田んぼに、子どもたちとサッカー選手が並んだ。
泥の感触に足を取られながら、それでも笑いながら、一本一本、苗を押し込んでいく。

今年で9年目となる「米(マイ)ジャグラープロジェクト」の田植えイベントが、ファーム白石で開催された。参加したのは、地元の子育て支援団体「NPO法人はまどおりサポートちるどれん」を通じて集まった子どもたち12名。そして、明治安田J2リーグからいわきFCの選手2名だった。 

 

 

【「米ジャグラープロジェクト」とは】

株式会社北電子が、2018年から福島県いわき市で続けている体験型稲作プロジェクト。

「東日本大震災とそれに続く風評被害で苦しんだ地元農家を応援したい」。そんな思いからスタートしたこのプロジェクトは、現在では福島県いわき市、宮城県東松島市、石川県能登地方の3カ所に広がっている。田植えから稲刈りまでを一貫して行い、収穫された食米は福島・宮城・新潟のこども食堂約20団体に寄付されるなど、有効に活用されている。

 

今年のプロジェクトで植えたのは「天のつぶ」と「夢の香り」

そんないわき市の田んぼで今年のプロジェクトで植えられたのは、食米「天のつぶ」と酒米「夢の香り」の2品種。収穫量はそれぞれ600キロ、300キロを見込んでいるという。
昨年は食米品種には「コシヒカリ」を植えていたが、今年は福島県が15年の歳月をかけて品種改良したといわれている「天のつぶ」を農家の白石さんがチョイス。
「ひと昔前と比べて気候が変わってきましたから、コシヒカリよりも稲が倒れにくい天のつぶを選びました」(白石さん) 

気候変化の影響は、こんな静かな形で田んぼにも現れている。

なお、酒米「夢の香り」の行き先も興味深い。福島県の米焼酎「ねっか」の蔵元である合同会社ねっかに持ち込まれ、米焼酎「焼チュー」を生産。さらにその際に出た搾りかすを使って「ツノっちウオッカ」まで生まれているというから、一粒の苗が辿る旅は想像以上に長い。

 

プロサッカー選手と田植えという特別な体験

集まった子どもたちは靴下を二重履きにして、田んぼに入る準備をしていく。白石さんから苗の扱い方と注意事項を聞いた後、一行は水田へ。まずはいわきFCのヒョン・ウビン選手とチョン・ソホ選手が自らの手で田植えをスタートさせる。

ヒョン・ウビン選手

「田植えは、韓国でもやったことのない経験でした。楽しかったですし、大地震の被害を少しでもよくするためにこの活動をしているのは、いいなと思います」 

 

チョン・ソホ選手

「今日は楽しかったです。子どもが可愛かったし、僕も力になれました」 

韓国出身の2人の選手が、いわきの泥の中で汗をかいた午後。まだデビュー戦を迎えていない2人の、静かな充実感が印象的だった。

子どもたちにとっての二大イベントが、プロサッカー選手と一緒に田植えをできるという特別な体験と、白石さんと一緒に田植え機に乗れることだ。 

地元農家・ファーム白石の白石さんは、「今日皆さんが植えた苗の稲刈りは、9月中旬から下旬を予定しています。近くに来たら、育ち具合を見にきてもらっても大丈夫ですよ。秋の稲刈りも楽しみにしていてください」と子どもたちに伝えた。

 

普通のことを、普通に続けること。 

奥の女性がNPO法人はまどおりサポートちるどれん代表理事の渡邉薫さん

NPO法人はまどおりサポートちるどれん代表理事の渡邉薫さんは、「毎年招待していただいていて、子どもたちもとっても楽しみにしているイベントです。選手と一緒に田植えができることは素晴らしい体験になります」とこのイベントに対して感想を語る。

今回参加した子どもの中には、田植えが初めての子もいたというが、田植え経験がある他の子たちからやり方を教わって当日を迎えている。子どもたちの中で、ちゃんと受け継がれているのだ。 

奇しくも「つづける、つながる、想いを未来へ」という北電子の理念そのものを、この田んぼは体現していた。

自身も田植えに参加した、北電子・小河光弘取締役はこう語る。

「今年も変わらず、皆さまと田植えをする。一見すると普通のことですが、『普通のことを普通に続けられる』そのことが大変嬉しいです」

このプロジェクトを振り返ると、最初は一企業のイベントとして始まったものが、いわきFC、地元の子どもたち、地域の人々と、年々活動の輪が広がりを見せてきた。

「来年は10回目の節目を迎えます。初心を忘れず、本プロジェクトに関わる皆さまと一緒に活動を続けていきたいです。まずは秋の稲刈りを楽しみにしたいと思います」(小河取締役)

9年間、続けてきたプロジェクトだからこそ見えるモノがある。田んぼの土が変わり、品種が変わり、参加する選手が変わっても、ここに集まる人たちの顔には毎年、同じ種類の笑顔がある。

来年、10回目の田植えでも、きっとまた笑顔で溢れた体験になるだろう。 

左から、農家の白石さん、いわきFC・チョン・ソホ選手、北電子・小河光弘取締役、いわきFC・ヒョン・ウビン選手

 

米ジャグラープロジェクト, 北電子