PiDEAWARD2024 各部門アワードが決定【パチスロ部門】

2024.12.16

パチスロ部門

1・2フィニッシュを決めた山佐ネクスト大復活! 高純増・高単価系は人気の反面……

 

 発売機種に占めるスマスロの割合が初めてメダル機を上回った2024年。いよいよローンチ期を抜けて本格的な「スマスロ時代」が到来したのを、業界に携わる人間は誰しも感じただろう。

 そんな年にまず目を引いたのは名門・山佐(ネクスト)の大躍進だ。大賞に輝いたのは大方の予想通り「スマスロ モンキーターンV」で、その得票数は圧巻の990票。さらに2位の「スマスロ ゴッドイーターリザレクション」でも600票以上を獲得しており、3位以下に差をつけた見事なワンツーを決めている。なお「ニューパルサーSP4 with 太鼓の達人」も173票を獲得しており、これもまたジャグラー・ハナハナ・沖ドキ系以外では唯一のメダル機のエントリーだった。長らくヒット作に恵まれなかった山佐だが、ここへ来て文字通りの「V」字回復を見せたのである。

 

 
 一方、「L革命機ヴァルヴレイヴ」によりスマスロ高純増AT機の方向を決定づけたSANKYOブランドもやはり強い。3位「Lパチスロかぐや様は告らせたい」、9位「Lパチスロ炎炎ノ消防隊」と2機種がランクイン。恐ろしいのはSANKYOは22年および23年の「ヴヴヴ」や「Lパチスロからくりサーカス」がいまだホールで主役級の働きをしていることであり、多くの店がSANKYO製のスマスロを絶対に無視することはできない。3位と9位とはいえ、現環境での最強のブランドとなった「SANKYO」の存在感は今後も高まっていくだろう。

 なお今回の結果では「ゴッドイーター」「かぐや様」を筆頭とした高純増機が支持を集めているのも目立った。中でも本命と目されていたのが大都技研の「スロット Re:ゼロから始める異世界生活 season2」。こちらは通常時のシンプルさが刺さらなかったのか結果は惜しくも中位にとどまっている。

 

 
 それらとは逆の方向性を貫くのがサミーだ。「スマスロ痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」はそんな高純増トレンドの中で大健闘。「盾の勇者」「このすば」「幼女戦記」といったサミー・角川コラボは、結果として小粒な印象が強く「防振り」もまた導入直後はもどかしい状況が続いていたが、秋口から突如SNSなどを中心に「面白い」と評判になり稼働が上昇。再導入を検討する店舗が増加した。年末となった今では中古価格が過去最高を記録しそうな状況にある。

 同じく大都技研の「スロット ゾンビランド・サガ」も「防振り」ほどではないにせよ尻上がりに評価が高まっている機種であり、今回の結果を見る限り今年の結果は「勝てる台」や「出る台」だけではなく、しっかりと「面白い台」に票が入ってるように思える。そう考えるとやはり大賞の「モンキーターンV」の得票数は圧倒的であり、台の完成度の高さを証明してみせた。

 ちなみにノーマルタイプでのトップは4位「ミスタージャグラー」だった。おしゃれでシックな筐体デザイン、シンプルかと思いきや1枚役の絶妙な差配でジャグラーに今まで以上の深みをもたらした。おそらく従来のジャグラーファン以外からの票も獲得したと思われる。

 

 

 

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