PiDEA X編集部(以下略編):今回はあるフォロワーさん同士の会話の中でインタビューが実現しましたね。
アミューズ関目の中の猫さん(以下略猫🐈):そうそう。この場をセッティングしてくれたのがドクペ(@drpepper9675)さんというスロ垢の人で、僕がお店を任されてXを運用していくとなった時に、まずあの人と始めに仲良くなったんですよ。
編:Xの運用が始まったのが2023年2月ですが、その時に着任されたんですか。
猫🐈:そうです。Xは一方的な発信ではなく、相互理解を深められるように、お客さまとコミュニケーション取りたいと思って始めました。
編:フォロワーさんからは「猫さんはとても熱い漢」と聞いていますが。
猫🐈:自分ではそんなこともないと思っているのですが、周りからみたらそう映るんでしょうかね。雇われの人間で任されている店の数字を出すことは大前提なのですが、それ以上に業界全体のファンを増やしたいという思いがあるんです。熱いと言っていただけるのは、それを自分の中の仕事のテーマとして持っているからかもしれません。
編:会社の業績を飛び越えた、そのモチベーションってどこからくるんですか。
猫🐈:自分が好きだからじゃないですか。自分が楽しいことって共有したいタイプなんですよ。今のパチスロシーンって元々好きだった人でも楽しめていない方って結構いるなと思っていて、例えばアバサー。導入している店舗って少なくて、最大限のポテンシャルを発揮しないままほとんどのお店から外れていく。だけど、そういうのが好きというマイノリティーな需要もあるわけです。人気機種も不人気機種もポテンシャルを多くの方に感じていただきたい。この機種ってこういう楽しみがある。お客さまにはその楽しみにいきついてくれるといいなと思っていて、そのための環境だったり、営業スキームをどうやってつくっていくか。これはね、楽しいんですよ(笑)。
編:現在の抽選勝負な打ち方に対するアンチテーゼでもあるんですか。
猫🐈:もちろんそれもあります。僕もプライベートっで打つ時に有名な店の有名な日に行きます。大型店に行けばブランドの安心感はある。でも結局自分が打ちたい台にたどり着くまでを紐解いていくとむちゃくちゃ薄い確率で、それって楽しくないんです、僕は。じゃあそういう抽選だとか、ブランドとか、パッケージみたいなものにこだわらず、いつきても何かしら楽しめる店を作りたい。そういう方々が自分の好きな台を打った時に、たまたまその台が6だったらいいよねという感じで、何の日はどうとか、全台系やりますという、攻めのパターンを固定化しないことにこだわっている。それをするとワンパターン。入る日、入る機種が決まってしまう。それは面白くないなと。
編:それが「アミューズ関目は毎日がアミューズ関目なんよ」ということですか。
猫🐈:毎日楽しめて、特日だけ変なところからわっとくるんじゃなくて抽選勝負になるのは目指していない。誰かしらがどこかでよい思いをしている。これがアミューズ関目クオリティーです。で、それに当たると常連さんも「毎日が〜」とハッシュタグつけて投稿してくださるんです。
編:それはお店としてはすごい宣伝効果がありますね。
猫🐈:「設定6確定した」「トロフィー出た」とか、そういう画面を「#アミューズ関目」ってつけて上げてくれるんですよ。こちらからお願いしたわけじゃなくて。
編:思想に共鳴しているから、「自分が良いお店と感じたものを拡散させたい」と自然と感じるのではないでしょうか。
猫🐈:最初はお客さまがご厚意で始めてくれたのが広がっていて、今はうちで確定出たらみんなあげなあかんみたいな雰囲気になっていて(笑)。ありがたいことにお客さまが増えていっています。
編:数字的には上がっていると。
猫🐈:僕が赴任する2023年3月以前は大阪府のパチスロランキング202位で、稼働率17%くらいでした。今ではランキング62位、稼働率が40%くらいです。お客さまがどんな機種でも入ってると探してくれて、発信もしてくれる。もちろん稼働が増えれば手数も増やせるので、その結果新規のお客さまも増えてきて。今は非常に良いサイクルに入ったと思います。
編:会いに来る人も増えているのでは。
猫🐈:めっちゃ増えてますね。ありがたいことに、「猫さんいますか?」と訪ねてきてくださる方が結構多いです。立場上ずっとホールにいるわけにはいかないのですが、あまりに班長や主任が「あなたが猫さんですか」と言われるので、ホールに出る時は「今から出ます。こんなシャツ着てます」と特徴を言うようにしています。
編:顔出しはされてないですよね。
猫🐈:してないですけど来てくださった方には普通にお会いしますし、会えるように特徴は出しています。僕自身もパチスロ好きでよく打つのですが、お客さまってもっと好きなんですよ。なんていうんですかね。好きなもん同士でコミュニケーション取れるのが僕ほんと楽しくて、お客さまではあるけど“パチスロ仲間”みたいな感覚も密かに感じているです。
編:あぁその感覚はなんか共感できるかもです。フォロワーさん、お客さまとはいえ、コミュニケーションが密になると少しその枠を超えるというか。
猫🐈:あまりに踏み込みすぎたらやばいですけどね、自然にできた「お客さま広報部」の方々と仲良くしていきたいです。
編:「お客さま広報部」ってすごいワードだ。
猫🐈:そうなんですよ。お客さまがうちを話題にしてくれているおかげで、新しい別の方が「関目興味あるわ」となるんです。そうすると、朝の抽選どうなっているとか調べますよね。返事しようかなと思っていたら、僕よりも先にお客さまが説明・案内してくれているんですよ。「大晦日の営業なのにジャグラー全台めっちゃ出てたー」とか「○○日は北斗全台めっちゃ出てたー」とか「その前はバラエティ1列全部出てたー」とか。そういうつながりでお客さまが増えていっています。
編:根本にあるのは猫さんのやり方が支持されているということですね。
猫🐈:パチンコパチスロってブラックボックスで、お店の人がどれだけ頑張るといっても信じてもらえない。それを客観的事実としてお客さまが言うことで説得力が増す。お客さまと一緒にお店をつくるというかそういう場所になりつつあります。
編:SNSの効果も大きいですが、今回は少し営業寄りの話になりました。
猫🐈:元々出せるようなお店じゃなかったんです。どうやってポテンシャルを最大限に引き出す環境を作るか考えて、まずはリセ狩り、ハイエナの対策をしました。計算すると、月間で2万枚くらい抜かれている。ここを削ればもっと設定使えるなと。あと貯玉再プレー廃止も大変でした。
編:それは超揉めそう。
猫🐈:そら怒りますよ。だけど、その分楽しい環境つくるからと言っても信じてもらえませんでした。自分のやり方に合わなかった人もいましたが、今は全体は増えています。本当にお客さまと環境、そしてスタッフに恵まれたなと思っています。
編:最後「ピデアな男」みたいな感じになった(笑)。でもいいお話でした!
企画名:Twitterでは言えなかったXXXな話