パチンコ・パチスロ 中古機 MARKET WATCH05

2023.12.18 / 機種
スマパチ「Re:ゼロ2」が大ヒット! 一方で中古機市場は再び停滞

中古機販売会社の名バイヤー、ケーエス販売福原氏が中古機トレンド情報を読み解き、ホール関係者が大事に使っていこうとする機種をピックアップ。ユーザーが狙うべき機種を厳選して紹介していく。


スマパチの「Re:ゼロ2」好調の影で スマスロの「まどマギ」は大コケ  

 中古機市場の動向を知ることで、今後力を入れて使われそうな機械を探っていく連載の5回目です。

 11月はスマスロの「まどマギ」や「とある魔術」「大工の源さん」、初代エウレカのリメイク機などパチスロが6機種。パチンコは全国で高稼働を続けているスマパチの「Re:ゼロ2」をはじめ「ルパン銭形からの招待状」「ゲゲゲの鬼太郎」「ありふれた職業で世界最強」など10機種が導入されました。

 特に注目を集めていたのがスマスロの「まどマギ」とスマパチの「Re:ゼロ2」だったわけですが、その人気は両極端の結果となってしまいました。

 スマパチの「Re:ゼロ2」の方は前作同様に支持を集めて、中古機価格300万円を超える人気ぶり。ホールさまからも「増台したい」「中古で買いたい」という問い合わせを多数いただくのですが、どのホールさまも手放さずしばらくは高額な相場が続きそうな状況です。また、「ルパン銭形からの招待状」も当初は厳しそうに見えてましたが、徐々に評価が見直されてきています。現状の中古機相場は35万円前後ですが、今後値上がりしそうな気配です。

 一方のスマスロ「まどマギ」は、残念ながらシリーズの中で、もっとも不評のようで中古機価格は1万円前後と新台とは思えないほどの低価格で取引されています。かなりの台数をそろえたホールさまも多く、中古機市場には相当の台数が回ってきている状況です。


中古機市場はパチスロの取引停滞 12月の新台が期待されている?  

 「まどマギ」のショックを引きずる状況となっておりますが、中古機市場は「まどマギ」と入れ替えを検討するために活況になるかと思いきや、そこまで活発な取引は行われていません。12月から導入開始の新台に期待するホールさまが多かったようです。

12月上旬には、スマスロの「リングにかけろ」や「モンキーターン5」「マジハロ8」が導入開始。「まどマギ」の穴を埋めてくれるかと期待されていましたが、「リンかけ」だけが残念ながら寂しい結果になっています。「マジハロ8」と「モンキーターン5」は中古機相場も60万円前後となり、稼働も堅調なので今後の活躍が見込めそうです。

 また、12月中旬からは「シン・エヴァンゲリオン」「バジリスク絆2天膳BLACK」が導入開始されます。「Re:ゼロ2」のように人気が得られるのか注目したいところです。


求められているのは2番手3番手機種? 今後注力されそうなパチスロ機に注目  

 先月は取引が活況だったので、その中でホールさまが大事に使いそうな機種をピックアップしましたが、今月は再び停滞しているので、需要はあるものの市場に出回らない、出回りにくい機種をピックアップしたいと思います。

©HEIWA Character design by SHIROGUMI INC.     ©ProjectGRANBELM
原作/藤田和日郎「からくりサーカス」(小学館 少年サンデーコミックス刊)/ ©藤田和日郎・ 小学館/ツインエンジン Licensed by Sony Music Labels Inc.

  今月注目していただきたいのはパチスロの「戦国乙女4」「グランベルム」「からくりサーカス」の3機種となります。「戦国乙女4」は、以前にも一度ピックアップしましたが、「北斗の拳」以降で登場したスマスロの中で高稼働を続けている機種で、現在の中古機価格は約70万円前後まで高騰しています。いまだに増台を狙うホールさまも多く、まだしばらくは力を入れた運用をしていくのではないかと予想しています。

 2機種目は北電子の「グランベルム」です。こちらはメダル機で導入当初はそこまで注目されていませんでしたが、SNSなどを中心にユーザーの評価の高さに注目が集まり、メディアも熱心に取り上げていることもあり、堅調稼働を続けています。現在の中古機価格は33万円前後となっており、一定の価格をキープしています。そこまで多台数で運用されるケースは少ないかと思いますが、狙い目機種として使ってくるホールさまも多いのではないでしょうか。物が少ないため増台もなかなかできない状況かもしれませんが、もし同機種の増台を見かけたら今後注力していく可能性が高いと思いますので、積極的に狙ってもよいのではないでしょうか。

 最後はスマスロの「からくりサーカス」です。こちらは、一時期40万円代まで価格が落ちていたのですが、現状は価格が高騰しており、85万円前後まで値段があがってきております。先月にピックアップした「主役は銭形4」と同様にスマスロの中ではいまだに人気をキープしており、増台したいと思っているホールさまも非常に多いため、相場も高騰している状況です。「北斗」や「ヴァルヴレイヴ」に次ぐ2番手、3番手機種として、本機の活躍が期待されており、出玉性能も高いため魅せ台としても使われる可能性は高いのではないかと思われます。

 ぜひ、これら3機種の動向に注目してください。

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