パチスロ業績を爆上げさせられるにはワケがある!/マルハンメガシティ長野の店長を直撃
2023.12.15 / ホールお客さまの本当のニーズを探るべく
たまに行列の中に入り聞き耳を立てる
メガシティと名がつくマルハンは全国に7店舗。そのうち東日本カンパニーでは、静岡、柏、三島駿東、横浜町田、そしてこの長野と5店舗しかない。そんな大事なお店を任される人物である。そんな人の貴重なインタビュー時間をいただけることにまずは感謝の意を伝える。すると、「営業が始まってしまえば、あとは近隣の店にパチンコを打ちに行くだけだったので大丈夫ですよ(笑)」と山本店長は微笑んだ。
この言葉だけを切り取ると、たまたま成功してしまった不真面目店長に見えてしまうが、1時間以上話してみて分かった。山本店長は仕事がすごくできるタイプだ。その理由を書いていく。
まず、これまでの実績。4月に長野に就任する前は甲府店で、その前はつくば店で店長を勤めていた。つくば店では周囲には非常に強い競合が強く、立地的にも難しい店舗であった。山本店長就任以前はパチスロのアウトが平均8000枚ほどだったが、これを1万3000枚まで引き上げることに成功した。その実績を買われての、長野なのである。
ではその稼働爆上げをどのように成し遂げたのか。気になる部分を聞くと、「そんなに大それたことはやっていません」と謙遜気味。しかし、肝となるような営業日は朝イチから自分がアイコンの役割になれるようお出迎えをしたり、開店時にも「良番のお客さまはこういう動きをするんだ」と日々発見をしているという。
また、ある時は抽選を受ける客に紛れて、自分自身が私服で列に並ぶこともあったという。一体なぜそんなことをするのだろうか。
「やっぱりホール営業はギャップが重要だと思っています。期待されている通りだと、当たり前に感じてしまいますし、あおり過ぎた結果期待値を下回ってしまっては誰も興味を持たなくなるというのが人間です。私はギャップを作り出して期待値を超えるのが好きで、お客さまの驚く顔とか、『今日そっちか!』とか、『え、今日これやる?』みたいな反応を得られるよう自分のさじ加減で調整しています。ここがすごく重要で、それを探るべく実際お客さまとよくお話しをしますが、対面ではやはり本心・リアルな声は返ってきません。だからお客さまが集まっている中心に飛び込んで、本当のニーズを直接感じ取れるように聞き耳を立てているんです。たまに常連さんから『あいつまた遊んでるな』などと言われますけどね(笑)」
その結果、差枚数ではユーザーのプラス日を多く作りつつ、お店の業績も両立させるという薄利多売な構造を作り上げることに成功している。だからいいお店なのだ。ただ、メガシティとして絶対に失敗はできないというミッションに対しては、変に気負うことなく、まるで遊んでいるかのような雰囲気で着実な成果を出している。これが山本店長のすごいところ。
車の中で1問1答インタビュー

Q.店長歴はどれくらいですか?
A.山本真範(まさのり)42歳。店長歴は約7年。前回の職場が山梨県の甲府店で、前々回の職場がつくば店です。マルハン歴は約20年になります。今年永年勤続賞をもらいました。
Q.やはり実績を買われてメガシティの店長に?
A.そうですね。運も良く(笑)。着任する店でパチスロ稼働が跳ねるという現象が起きていまして、自分なりに原因を調べたら、おそらく僕がめちゃくちゃパチスロが好きだから、お客さまが感じている「こういうことしてくれたら面白いな」とか、「この店分かってるわ」とか、そう思わせる仕掛けは、誰よりも分かっている自信があります。
Q.かなり出玉を出しているように見えますが……。
A.よく言われるのですが、「そんなつもりは全然ないですよ」という話を上司の前でしたら、「いや出してんじゃん!」とツッコまれたことがありましたね(笑)。いつ行っても楽しめるとか、良番の方だけが偏らないような驚きなどを日々考えて、薄利多売の構造を作るようにしています。
Q.今まで一番出た日はいつでしょうか?
A.グランドオープンの時の40万枚が最高ですかね。全台系は明確に日によって使い分けていますし、キャラ誕生日などもあえて前夜祭だけにしたり、結構偏らないようにしています。もちろんストレートに直球を投げる時もありますが、日々の中でどの層に玉を出せばいいのかを毎日考えて、たまに少し的をズラす時もあります。
Q.出過ぎちゃったことなどは?
A.アウトの予想がズレたりすることがあまりないです。月の利益ショートも1回もありません。日によって出る日もありますが、それはそれとして、どうプロモーションとして生かしていこうかなと考えています。
Q.長野に来て半年、良かったことを教えてください。
A.長野の良いところは、コンビニとかファミレスとか、とにかくどんなお店でも、カルチャーショックを受けるくらい人が親切だし丁寧ですね。自分自身モラルとかマナーを考え直すきっかけになりました。
Q.趣味はなんですか?
A.パチンコ・パチスロです。何も予定のない日はほぼ確実に打ちに行きます。打ち方は真剣になりすぎずにまったりした打ち方で、気になる台はとことん触ります。好きな機種は4号機の頃から「花火」です。それ以外の趣味は人間観察で、人の気持ちや考えを読むことが好きです(笑)。他の店長がどういう気持ちで仕事しているか分からないですけど、お店でユーザーと駆け引きしている瞬間以外に楽しいことあるのかなというくらい今の仕事は楽しいですよね。
Q.誕生日は何月何日?
A.12月31日です。この日はもうここ5、6年継続して無告知であることをやっています。探してみてください(笑)。
ラリーゴXもフォロー必須!
今、自分が好きなホールを楽しむのであれば、店長のXに注目することは必須だ。今回取材したマルハンメガシティ長野の山本店長の投稿も、自分なりに読み解くことをオススメする。
おはようございます♪
— ラリーゴ店長?メガシティ長野 (@kochunachu) November 26, 2023
11/27(月)週の始まり今週もスタートダッシュ決めちゃいましょう?♂️
先日、武論尊先生にサインをいただいたのですが、そんなことよりお召しになっていたジャケット?がお揃いでビックリして写真を撮り忘れました(・・;)サインはどこかに飾っておきます?♀️… pic.twitter.com/OPzFshrYBR
既出だが、11月で一番出玉が出たのが11月18日だ。その日の朝の投稿が新キャラ「バチバチくん」のデビュー戦となる旨の投稿だった。関西出身である山本店長考案のキャラクターで、「バチバチ行くで」という意味が込められているのだとか。
関係があったのかどうかは分からないが、この投稿でおよそ30万の差枚につながったのだから、あながちどんな投稿も見過ごすことはできない。来年このバチバチくんが生きているかどうかは分からないが(笑)、店長の自由気ままな性格を考えるに、この投稿は「遊びに近い」。
妙に気負いすぎている感じもないが、かといって捨ておけない。すごく店長の人となりを表しているように感じる。ちなみに取材した11月27日の朝の投稿は左の画像のような形であった。#(ハッシュタグ)でエヴァ、大海、北斗を明確にオススメしており、結果も伴っていた。
同店に限った話ではないが、Xのポストに関しては、ホール攻略という明確な目的を持つよりも、「そのお店を楽しむために知っておくべきこと」という捉え方でチェックすることをオススメしたい。なぜなら、ユーザー1人ひとりが勝った時にも負けた時にも、何かしらの理由をつくることができるからだ。たまたま入った店で勝てた時にはあまり何も感じることは少ないかもしれないが、いつも行く店ではやはり理由が必要だ。特に負けた時。理由もなく負けてしまった時に感じる後悔よりも、何かを心の頼りにして打った結果がどうだったかという振り返りをすることができる。その繰り返しの中で店長本人とのコミュニケーションも、もしかしたら発生するかもしれない。その会話の中にどんな駆け引きが忍ばされているか。こうした背景もパチンコ・パチスロを楽しむための重要な要素だ。
山本店長の趣味は人間観察だ。よく会話をする人であれば注意深く観察するだろう。そこに面白さを見出すことで、他にはない店の良さを発見できる。
おはようございます♪
— ラリーゴ店長?メガシティ長野 (@kochunachu) November 17, 2023
11/18(土)みなさまお待ちかね!?の新キャラの全貌があきらかに(・・;)
彼の名は『バチバチくん』これぞなにわの男子?バチバチ行くでと言うとりますので何卒よろしゅうたのんます?
だそうです☺︎
さあ衝撃のデビュー戦を飾れるのか注目です(^。^)… pic.twitter.com/fnlaZSpFrP
当日の朝にアドリブをかましてくることもあるぞ!

朝から動くところに設定を入れるのか、昼くらいから打たれて気付かせるのか。この辺の塩梅は店長の好みによる。正直山本店長はどちらも織り交ぜてくるタイプで、意図的にスカすこともある分、いくつもの驚きをつくるパターンも存在する。これは一朝一夕で読み解けるものではないので、通いながら探ってほしい。
ちなみに、山本店長は前日夜までにある程度の設定仮組みをしておきつつ、朝イチの並びや期待感などを勘案して、当日の朝にアドリブをかましてくることもあるそうだ。だからこそ、朝イチのX投稿はチェックしておきたい。
さて、同店がこれほどの出玉を続ける理由は、おそらく「メガシティ」というブランドを背負っていることもある。それゆえ店長には、失敗することはできないというプレッシャーがかけられている。周囲には、1000台超の地場ホールもある。取材日に少し覗いてみたが、こちらもまぁ強いお店だ。山本店長は「そうした地元企業さまとのコラボもやってみたいですが、メガシティとして新しいことに挑戦する情報発信基地というミッションもあります。より多くの方に楽しさを伝えられるお店にしていき続けなければなりません」と真剣な眼差しで語ってくれた。遊び心と真剣味で、信州一のホールを目指すマルハンメガシティ長野から目が離せない。