パチンコ・パチスロ 中古機 MARKET WATCH

2023.10.16 / 機種
新台リリースで刻一刻と変化する 中古機相場の動向とは?

中古機販売会社の名バイヤー、ケーエス販売福原氏が中古機トレンド情報を読み解き、ホール関係者が大事に使っていこうとする機種をピックアップ。ユーザーが狙うべき機種を厳選して紹介していく。


大事に使うだけじゃない 中古流通しない機種の特徴  

 中古機市場の動向を知ることで、いまホールの人たちが大事に使っていこうとする機種を探る連載企画。パチンコユーザーの皆さんにも中古機相場の動向をお伝えしつつ、ホールの人が大事にする=狙い目の機種を探っていこうというのが主旨となります。

 中古機市場になかなか流通しない機種=手放さない機種があります。これらはホールの方たちが大事に使っていく可能性が高いです。しかし、手放さない機種にはそれ以外にもいくつかの理由があります。大事に使っていきたいという理由以外にも、ホール関係者からすれば「人気があり甘く運用しなくても稼働してくれる機種」は当然売らずに持っていたいと思うわけです。1年ほど前の中古機市場で100万円以上の高値がついていた「Re:ゼロ鬼がかりver.」などはまさにその典型。多少の辛い運用でも稼働が付くため、導入されているホールさまが手放さず、また欲しいと望むホールさまが多かったこともあり、相場がどんどん高騰していったのです。

 同じような理由で現市場において、「沖ドキGOLD-30」や「沖ドキGOLD」は低設定でもリセットなど稼働がつきやすい仕様で、導入されているホールさまにとっては「売上をあげやすい機種」として重宝されています。そのためになかなか中古機市場に物が出てこない状況で、今でも100万円を超える高値がついています。もちろん大事に使われているホールさまもあり、狙い目機種ではないとは言いきれませんが、手放さない理由は大事に使おうというよりは、人気が先行しているから手放さなれないと考える方が自然です。

 続いて注目していただきたいのはスマパチの「ソードアート・オンライン」です。こちらも現状の中古機市場にはなかなか出回らない機種で、相場も90万円前後と高値がついています。導入されているホールさまを見ると、1列には満たない5〜6台くらいの導入が多く、稼働も良好です。メディアの記事などでも「スマパチ初のヒット機種」のようにもてはやしている内容も見かけましたし、支持を得たことは間違いないでしょう。それでも今後は増産されて導入ホールさまが増え、店舗ごとの導入台数も増える予定です。それでも今の人気が維持できるのか、多くのホールさまが様子を見ているのが実情だといえます。そのため中古機市場には物が出回らずに高値となっていますが、今後導入される台数が増えることで、稼働が落ちていくようならば、一気に中古機市場に物が入ってきて価格も下がっていきます。逆に増産で台数が増えても稼働が維持されるようならば、「Re:ゼロ鬼がかりver.」や「エヴァ咆哮」のように高値をキープし続けて、大事に使うホールさまも増えるので狙い目機種になっていく可能性もあります。なので、今後、増産された機種が導入されたあとの動向をチェックしておけば狙い目機種となるかどうかわかると思います。


今月の狙い目機種は「大海5」と 「戦国乙女4」の2機種  

 手放されないから、すべてが狙い目機種にはならないというのはご理解いただけたかと思います。そんな中で今回ピックアップした機種は「P大海物語5」と「L戦国乙女4」です。大海5は中古機相場が60万円前後となり新台で買うよりも少し高値の相場ですが、物は市場になかなか出回ってきません。年配層からも支持されている「海」シリーズということもあり、長期稼働させたいというホールさまは非常に多く、狙い目機種として積極的に選んでも良い機種といえるでしょう。 

 また、パチスロは9月上旬に導入開始となったスマスロの「戦国乙女4」となります。こちらはまだ導入されたばかりなので、スマパチのSAO同様に様子見の可能性もありますが、多くのホールさまにおいて高稼働を続けており、すでに長く使っていこうと考えているホールさまも多いです。もちろん、増産されて市場導入台数が増えるとホールさまの扱い方も変わってくる可能性はありますが、現状は積極的に狙っても良いのではないでしょうか。

 10月以降は多数の新台がリリースされますので、その状況で中古機市場も一気に様変わりする可能性もあります。今後も中古機動向をお伝えしつつ狙い目台をお伝えしていきますので当連載をよろしくお願いいたします。

 

©HEIWA Character design by SHIROGUMI INC.

中古機, 狙い目機種, 中古機相場, 大海5, 戦国乙女4, MARKET WATCH