9月21日(木)の〝平常日〟でも
約500人が並ぶ
2016年11月11日にグランドオープンしたアミューズ千葉店。JR千葉駅から県道40号を通り、車で約4分、徒歩で約17分の半郊外にある店舗は決して好立地とは言えない。
しかし、平日営業を重視しつつ、オープン日などにまつわる特日には〝期待を裏切らない〟営業で信頼を勝ち取り、創業1周年記念日に6000人超が並んだことで、一躍、全国にその名を轟かせた。その後も、2周年目、3周年目……と毎年2000〜3000人が並び、まもなくグランドオープンから7年目となる2023年の11月11日を迎える。
9月21日午前9時、そんな同店の今を取材するために店舗に向かった。当日は8時55分までに集まったファンにシャッフル参加券を配布、この時点で400人を超えている。それ以降に集まったファンが約100人、合計500人がこの日の並びだ。
10時、8人ずつ間隔を置いての入場はスムーズで15分にはすべてが完了、このあたりのオペレーションには繁盛店の経験が詰まっている。
ちなみに、同店の創業日などの特日は多くのファンで賑わうが、それ以外の日でも「平日でも遊んでもらえる営業」をモットーとしている。
10時15分過ぎ、入場した遊技客の約8割が2階のパチスロフロア、残りの2割が1階のパチンコフロアへ。パチスロは入り口から入ってすぐのスマスロ北斗の拳、銭形、SAO、ヴヴヴ、からくりサーカスなどが満台に。その後もカバネリ、新鬼武者、炎炎ノ消防隊の6.5号機、ジャグラーコーナーやハナハナコーナー、沖ドキもほぼ10割稼働になり、それらはいずれも昼ごろまで席が空くことはほとんどなかった。
昨年8月以降は上昇
コロナ前までに回復
朝の稼働を確認した後、事務所で鷲田将典(わしだまさのり)店長に話を聞いた。鷲田店長は2017年に他社の店舗からアミューズに転職し、千葉店に勤務。2022年4月、同店店長に就任したというオープン直後から千葉店を知り尽くした人物である。
「オープンから3年間は順風満帆でしたが、コロナの影響は大きくて20年の4月に休業して以降、お客さまの入りもかなり落ちてきました。それ以降も旧規則機の撤去や(スペックがダウンした)6号機の問題もあり、かなり苦しめられました。ただしこの間、パチンコが上向きだったのでお店全体としてはなんとかリカバリーできた状態です。やっと良くなってきたのは、昨年の8月、6.5号機が出始めてからです。さらに11月にスマスロが出てからはコロナ前の水準に戻ってきました」
パチンコの海シリーズを中心に中高年の戻りは十分とはいえないが、それでも店内で「お久しぶり」と声を掛け合うお客さんも徐々に増えつつあるという。
一方、スマスロの登場で一気に活気づいたパチスロは、前述した取材日(9月21日)のようにほとんど空き台がない状況だ。
「抽選番号が若い方からスマスロ北斗が埋まります。次に出玉性能が高い機種でからくりやヴヴヴ、キン肉マンなどですね。中高年を中心にジャグラーやハナハナも埋まりやすいです」 こうした朝の並びと稼働は「(大事にしてる日は特に)お客さまの期待を裏切らない」というこれまでに積み上げてきた信頼の表れでもあるのだろう。