”驚(ド)差枚”「アミューズ千葉」の衝撃(2)

ホール

約12万1000枚の差玉と
偏らない設定投入

ここで9月21日のアミューズ千葉店の出玉状況を見てみよう。某社の出玉情報サイトをもとに弊誌が取材で確認したところによると、当日のパチスロの総差枚はなんとプラス12万1062枚、台当たりの平均差枚はプラス245枚、平均ゲーム数は5027、遊技客の勝率は48.4%だった。

これをメダル1枚20円に換算すれば全体で約242万、台当たり約5000円、店側が赤を打っていることになる。

機種ごとに見れば、同店で最も多台数の46台設置しているスマスロ北斗は、約2万3500枚の差枚(台当たり差枚約500枚)、主役は銭形は約2万枚(同約2250枚)、炎炎ノ消防隊は約1万5000枚(同約1000枚)、以下、キングハナハナ-30約1万3600枚(同約850枚)、沖ドキ!-30約1万1000枚(同460枚)、カバネリ約9500枚(同682枚)と続く。

さらに、特出すべきは総差枚20位の機種(コードギアス)でも2600枚以上あることや、設置台数が比較的に少ない傷物語は5台中4台プラス差枚で遊技客の勝率は8割、2台中2台の戦コレ5は勝率100%だったことである。

この数字からもうかがえるように、メイン機種となるスマスロ以外にも満遍なく設定を入れることで、お宝台やお宝コーナーも配置されているようだ。その上、どこに座っても安心して遊技でき、勝率もかなり高い。まさにこの日に負けたユーザーは〝よほど運が悪かった〟と納得して帰るレベルではないだろうか。

1階のパチンコフロアもエヴァや海を中心に稼働は常時8割を超え、パチンコフロア全体で約5割以上の稼働をキープし続けていた。 

今年の11月11日は
5000人の並びを想定!?

商圏内には「キクヤ千葉」「マルハン千葉北」「パールショップともえ稲毛長沼店」、さらにDステとマルハンの千葉みなと店、足元には「ハップス東寺山店」「ピーアーク千葉駅前」などがある、かなりの激戦区でもある。

その中で鷲田店長が進めている基本方針は「大事にしている日は期待を裏切らない」、かつ「毎日来られる店」だ。そのためにも大事にしている台に注力しつつ、そこにファンをしっかり付けて、他機種へと波及させるという手法はオープン時から継承しているという。

店舗の推し機種は最も台数が多い北斗をはじめ、スマスロ全般。そこを意識して機種に偏りがないように満遍なく設定を分配しているようだ。

今後、登場する機種の中で期待するのはスマパチでRe:ゼロ、スマスロで大工の源さん、もっと先には絆やGODなどと話す鷲田店長。

「当店はミリオンゴッドのような機種が好きなお客さまも多いですし、私自身もそのような台が好きなので……」と笑う。11月の上旬(6日の週)にはまどマギ、源さん、とあるの新台を導入する予定。その直後には周年記念日の11月11日を控える。そして、今年は会社の創業30周年となり、店舗のオープン7周年が重なるため相当の集客が見込まれそうだ。

来る11月11日には何人のファンが訪れそうなのか。ズバリ店長に聞いた。

「5000名様を想定しています」—。

それだけのファンをスムーズに入場させるオペレーション、店舗前の道路の渋滞をさばく準備も整っていると胸を張る鷲田店長。「コロナも落ち着き人の動きも活発になった今年はホール全体を活性化させたい」と力を込めた。

「期待を裏切らない」「信用を損なわない」をモットーとしてきた同店。「2023年11月11日には、お客さまに心から満足してもらえる結果を残すつもりです」と力を込める鷲田店長。具体的な目標数字はここでは避けるが、その表情から強い決意がうかがえた。

一方、それだけファンが集まればパチンコも気になるところ。当然パチスロ同様、満台が予想されるパチンコも期待できそうな雰囲気だ。つまり、当日は〝すべてのファンの期待に応える〟内容であることは間違いなさそうだ。

イベントという名で粗利を抜くというホールが淘汰されていく中で、期待に応え、信頼を守り続ける同店。「大事な日を守り続けるという強みを出しながらも、プラスアルファの進化を遂げていきたい。今、そのプラスアルファを全スタッフで考えています」と話す鷲田店長。

アミューズ千葉の新たな伝説が生まれる日も近そうだ。

 

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