高射幸性を超えた「超高射幸機」
3000発70%ループのぶっ壊れ台
情報通なユーザーは最速試打動画や、業界関係者らによるリーク情報で知っていかもしれない。株式会社ニューギンからヤバい新台が発表されている。花の慶次スピンオフシリーズの「e義風堂々!!~兼続と慶次~3(以下略義風堂々3)」のことだ。この新台、とにかくRUSH性能に振り切っている。RUSH継続時は必ず3000発がループするのだ。単純計算で10連させれば3万発もの出玉を獲得できる。
ロングST機が再びパチンコのメイン機種を飾ろうとしているが、また短時間で勝負を決めるモンスターマシーンがホール導入間近だ。ホール店長たちはこの機種をどのように評価しているのか話を聞いた。
自店に2台導入予定のホール店長Aは「またまたとんでもない機種が出ますよね。もはやP機・e機ってCR機以上の出玉性能を持っていますよね。これが(保通協を)通るんだと驚きしかありません。自分も良くパチンコを打つタイプなので3000個がループするというのは本当に魅力的です。ホール目線で語るのであれば、やはり怖いのは即辞めされてしまうことですね。約70%継続なのでそこまでは安定しないじゃないですか。さらにはスマパチなので初当り確率も350と。これらを踏まえて遊技環境はストレスなく遊べる程度に整える予定です」と語った。また、「P炎炎ノ消防隊」のように導入当初はあまり人気がなくともしわじわと人気の出てくる台も最近はあるため、新台は積極的に取り入れるという。
一方でホール店長Bは「スマパチの新台価格が高く、ウチでは新台で購入予定はありませんが、中古機が出始めたら購入を検討しています。3000発がループするインパクトは高く、ユーザーにもウケるのではないかと期待しています。ただし、『花の慶次』のスピンオフシリーズなので、ファン層の食い合いが懸念点です」と新台での導入は見送り、中古機での購入を考えているとのことだ。
今年4月から導入が開始されたスマパチ。8月末時点で合計6機種ホール導入が進んでいるが、その中で結果が出ている機種といえば同社機の「花の慶次裂」のみとなるが、はたして本機はスマパチの起爆剤となりうるのだろうか。
義風堂々3がスマパチの起爆剤となりうる1番の要はホール運用となるかもしれない。「Re:ゼロ鬼がかり」の登場以降、各メーカーはこぞって尖ったスペックをリリースし続けてきた。しかしホールでは、激辛な運用を続けた結果、ユーザーは遊べないと打つことをやめた。
その結果、機種が長く稼働しないという悪循環を生んでいるワケだが、スマパチの稼働が悪い理由が、その悪循環の真っただ中にいることだとも考えられる。P機より重い初当り分母で、RUSH性能の恩恵も感じられない。そのような遊技環境では、ユーザーにとっては苦痛でしかない。となれば打たないという選択肢を取れられてしまっても当然だ。
同じ運用をくり返してしまえば二の舞を踏むことは想像にたやすい。となると、ユーザーにとって面白い機種なのかどうか確かめるためにも取りすぎない運用を行うことも、大切になってくる。
はたして10月2日より全国導入が開始される「義風堂々3」はホールに新しい風を吹き込めるのか。その動向も新台調査隊は追っていく。