ウクライナ避難民に日本の伝統文化を/神奈川県遊協

2023.08.29 / 組合・行政

8月27日、神奈川県遊技場協同組合(神遊協、伊坂重憲理事長)は「横浜ベイホテル東急」で、「ウクライナの方々と楽しむ~日本の伝統文化を知ろう~」を開催した。

このイベントは、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって1年半が経ち、いまだ収束のメドが立たない中で、避難生活が長期化し不安感・焦燥感が増すウクライナの人たちを元気づけようと催されたもの。当日は県内などに避難している約150人のウクライナ避難民および支援者らが招待された。

ホテル内の特設フロアでは、10時から正午までの間、夏祭り体験(輪投げ、ヨーヨー釣り、くじ引き)や浴衣着付け、ネイル、折り紙体験が催され、参加者らは思い思いに日本文化を楽しんでいた。

午後からは参加者全員が食事会場に集まってビュッフェ形式のランチを堪能したほか、音楽鑑賞、豪華賞品が当たる抽選会なども行われ、会場内は笑顔と感謝の言葉にあふれた。

主催者を代表してあいさつに立った伊坂理事長は「このような機会を通して少しでも日本文化に触れていただくことで、両国の友好の輪を広げていければと思う」と語った。また、来賓の黒岩祐治神奈川県知事は「この厳しい戦況を乗り越えるために、総力を挙げて応援していく」と力強くエールを送った。

これを受けて、ウクライナ公使のオレクサンドル氏が謝辞を述べつつ、母国の戦局に思いをはせた。

なお、国内におけるウクライナ避難民数は8月23日時点で2488人(出入国在留管理庁調べ)、ウクライナから近隣国へ避難している数は800万人以上に上るという(国連UNHCR協会調べ)。

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