近い将来、コンビニからパチンコ雑誌が消える

2023.06.01 / その他情報

5月26日、株などの金融商品情報をとりあつかう「みんかぶ」で配信された「コンビニ大手、都心部で今期中に雑誌棚の完全撤廃検討…週刊誌1000円時代へ突入「文庫は1600円、新書は1200円」いったい誰が買うのか」という記事がSNS上で話題となっている。 

記事によると、とあるコンビニ大手が都心部店舗の雑誌棚を今期中に完全撤廃する検討に入ったとのこと。これによってパチンコ業界に影響はあるのか。


話題となった記事を記したのは元経済プレジデント編集長の小倉健一氏。同氏によると以下の通りである。

(中略)
 これから、紙の出版物、特に雑誌に追い討ちをかけそうなのが、インバウンド(訪日観光客)の回復である。コンビニの売り上げの中で、雑誌コーナーが占める割合は、1%程度しかない。それでもこの数年、売り場面積を保ち続けてきたのは、インバウンドがコロナでほぼなくなってしまったためだ。コンビニ各社、各店主の間で雑誌棚の撤廃論者は年々増えている。とあるコンビニ大手は都心部店舗の雑誌棚を今期中に完全撤廃する検討に入った。

記事によると雑誌撤廃の流れができた理由は以下の2点だという。

①物流の値上げ

②紙代の値上げ

書籍の運搬費用は雑誌が販売されていない日などで、空いているスペースで書籍を運搬しており、出版取次が割安価格で提供していた。しかし、物流業界の業務効率化で空きスペースが減少した結果、今までの価格が維持できなくなったという。

さらにはロシアによるウクライナ侵略戦争によってエネルギー価格や紙台が高騰し、書籍の価格に影響を及ぼし、紙の雑誌や書籍がさらに売れなくなっているのだ。

コンビニの雑誌棚の撤廃によってパチンコ業界内で影響を受けるのは攻略誌を販売するパチンコ・パチスロ媒体だろう。都心部店舗の雑誌棚を撤廃し店舗への売上に影響がなければ、全国に波及することは間違いない。となると、パチンコ雑誌がコンビニから消えるのもあとは時間の問題だ。

紙媒体に残された大きな販売経路は一般書店となる。ホールに向かう途中や、ふと立ち寄ったコンビニで購入できる手軽さがあったからこそ、パチンコ雑誌は存在意義があったはずだ。売り場が書店となると足を運んでまで購入するパチンコユーザーは一握りとなるかもしれない。 

見慣れたパチンコ雑誌は本当にコンビニから消えてしまうのか

この記事に対してSNS上では

・言われてみれば雑誌の棚がだいぶスカスカになってる店舗が多い

・雑誌スペース狭く、品ぞろいの貧しさが気になってた

・1番の戦犯は立ち読みさせてくれなくなったコンビニ

・週刊誌や書籍にとってあまりに厳しい現実

などさまざまな意見が飛び交っている。


紙媒体を取り扱うメディアという意味ではPiDEAも変わらない。全国のパチンコホールに向けて無料で配送をしているため、一般流通に比べて影響は少ないが、ただ情報を届けるのではなく紙媒体であることの意味を見出す必要がある。雑誌媒体各社が、今後どのような対応をするのか気になるところだ。

なおPiDEAでは今後も変わらず紙とWEBの2軸でパチンコ業界情報をお届けしていく。

 

 

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